こんにちは。今週で11月も終わりですね。今週末から12月に入り、日を追うごとに仕事も世間も色々とばたついてくる時期になりますが、無理をして体調を崩さないよう残り期間頑張っていきましょう。
本日は社会インフラなどの保守点検業務の効率化に向けて、ドローンやAIをはじめとするテクノロジーを複数活用した、社会インフラ維持管理の課題を解決するソリューションをご紹介。
ドローン撮影映像の3次元可視化、AIによる不具合解析を組み合わせトータルサポート
このソリューションはNTTコムウェアが提供するサービスで、ドローンやパイロット・撮影データなどドローンを活用する際に必要となる情報を一元的に管理できる技術「ドロポ®」や、ドローン等による撮影画像を元に3次元モデルを構築する技術の「KnowledgeMAP®4D」。
そしてドローンの飛行や設備の措置修繕をMR(Mixed Reality)で支援できるツールの「KnowledgeMap®xR」を組み合わせたトータルサポートサービスとなります。
出典:NTTコムウェア
ソリューションの概要
◆ドロポ®:ドローンやそのパイロット、撮影データなどドローンを導入・活用する際に必要になる情報を一元管理。
出典:NTTコムウェア
ドローン運用業務の支援や運用ノウハウの共有に役立つポータルシステム。「ドロポ®」によってドローンやパイロット、フライトや撮影データの管理など、業務にドローンを導入する場合に必要となる計画や管理などの附帯業務を支援。
◆KnowledgeMap®4D:ドローン撮影画像から点検対象を3D化。仮想空間上でも点検業務を実現。
出典:NTTコムウェア
ドローンによる撮影、センサーデータなどを取得した情報を元にデジタル空間上で簡易目視点検・診断の実現を目指し開発された「KowledgeMap®4D」。SfM(Structure from Motion)技術により、撮影した写真から3Dモデルを生成し、点検対象の劣化状況を写真と3Dモデルで直感的に把握、管理することが可能。
写真上に不具合点検・登録・報告業務ができるアノテーションツールを具備。同じ通信インフラの過去に撮影した写真を時系列にで管理することで、経年劣化状況の把握が可能。
熟練者が不具合の種類と劣化度合いを写真上に登録することで、ノウハウが反映された点検・診断結果が蓄積されていきます。その蓄積データを用い、画像認識AI「Deeptector®」に教師データとして繰返し学習させることで、不具合箇所の自動検知・解析が可能になります。
◆KnowledgeMap®xR:MR技術によるドローン飛行と保守点検業務支援。
出典:NTTコムウェア
ドローン飛行支援機能はMRのHMDを装着することで、現実のドローンを見ながらリアルタイムでテレメトリーデータ・飛行ルート・撮影位置・撮影画像などを現実空間上に浮かび上がらせることで、点検漏れの防止と作業手順などを自動表示することで、確実で安全な補修作業を支援。
ソリューション開発背景
鉄塔や橋梁をはじめとする膨大な通信インフラを保有しているNTTグループでは、高品質な通信サービス維持・向上のために欠かすことのできないメンテナンスサイクルを高度化し、通信インフラを安心・安全かつ経済的に守っていくことが近年の重要な課題になっています。
インフラ設備の劣化診断は熟練技術者の経験やノウハウに頼っている部分が多く、暗黙知のスキルを伝承していくのが課題であるとともに、点検作業は高所作業などを伴うものも多く、危険作業は極力削減する必要もあります。
まとめ
大手の通信会社では当然ながらかなりの数の通信インフラがありますし、それらの維持管理していくだけでも相当な労力が必要です。それらを守っていく熟練技術者は年々少なくなっていきますし、少なくなるほど技術者への負担も増えてきます。
加えて鉄塔など必然的に高所作業などが多くなりますし、そうなると安全面も常に徹底した体制である必要があります。高所作業などは安全を徹底していても作業者にかかる精神的ストレスはあると思います。
今回ご紹介したソリューションでは、これらの技術継承の問題や安全面での問題が確実に軽減されるでしょう。このソリューションサービスですが、2018年度末より開始されるということです。