こんにちは。何やら熱帯太平洋の東部の海面温度が高くなるというエルニーニョ現象を2年ぶりに観測したそうです。この現象になると冷夏や暖冬になる傾向にあるよう。
エルニーニョが発生すると世界的に異常気象を引き起こすと言われています。ちなみに前回エルニーニョ現象が起きたのは2年前の2016年。この年は54年振りに11月の時点で都心で初雪が観測され、その後も大雪が降り、東京都心でも6センチの雪が積もる程の大雪になっています。
そのエルニーニョが観測された今冬、なにがしか異常気象になる確率が高いと見られます。自然のことなので予想が付きませんが警戒していきましょう。
さて、本日は自動車の自動運転に関連する技術の話題です。
BIMデータやAIを活用し施設側から運転支援
これは清水建設が、完全自動運転技術を導入した施設・街区内移動システムの構築を目指し着手したもので、同社の研究所内に自動運転車両の安全かつスムーズな走行ができるよう、施設側からサポートできるよう管制、監視システムを構築。
出典:清水建設
自動運転技術を開発しているベンチャー企業、ティアフォーの技術協力でシステムの実効性を検証する実証実験に着手しています。
この技術研究所での実証実験にあたり、敷地内での自動運転の鍵となる高精度な3次元マップを整備。自動運転をサポートする情報インフラとして、構内建物群のBIMデータと自動運転車両の位置や走行状態などの情報を一言管理する管制・監視システムを開発しています。
実証実験の内容
この実験では施設側の管制・監視システムと、ティアフォー社の開発した自動運転車両の運行管理システムをクラウドで連結し、自動運転ソフトを搭載した複数の完全自動運転車両の同時走行、車両の走行状況に応じ建物設備を自動制御する施設連携実験を実施。
同時走行実験では
管制・監視システムからの管制指示に基づく車両の発信・走行制御の実効性の確認とともに、監視カメラとAIでの画像認識技術を活用し、車両や人の状況を把握することで走行の安全を支援します。
車両と施設の連携実験では
構内で自動運転車両が建物内外をシームレスに移動するための技術要素として、車両の到着に合わせてシャッター設備の開閉を自動制御する技術を検証。
今後の展開
施設・街区内で自動運転車両と人が共存するための環境構築に向け、車両とエレベーターの統合制御技術や歩行者ナビゲーションシステムとの連携技術などの開発・実証実験にも取り組む予定とのこと。
出典:清水建設
それらの実験の検証結果を踏まえ更なる技術の高度化を図り、2020年3月までには複合商業施設や、オフィス、ホテル、工場、交通ターミナル向けの施設内移動システムの構築を目指すとしています。
まとめ
以前にテスラの自動運転車が自動運転中に自転車を押していた歩行者をはねた、という事故がありましたが、まだまだ自動車側の安全システムだけではシステム的に問題があったのでしょうか。
自動車の自動運転では自動車側の技術も大事ですが、建物などの側から自動運転をサポートする技術というのは、安全性の向上には必須のものでしょう。