19年春からSoftbankがドローンによるインフラ保全サービスを開始

sugitec

こんにちは。NTTやKDDIがドローンのプラットフォーム事業をおこなっている中、ソフトバンクはドローンの販売やセミナー関係のサービスをおこなっているというのは以前にご紹介しました。

そのソフトバンクですが、いよいよドローンを使ったインフラ保全サービスに乗り出してきたようです。サービスの開始時期は来年2019年の春から。


出典:Softbank

ドローン点検でインフラの効率的な老朽化対策と維持管理を実現

この「ドローンによる社会インフラ保全サービス」では、ドローンを用いて取得した高精度の3Dモデルと、センシングデータの解析AIを組み合わせることで、錆や亀裂の他ボルトの緩みや欠落、内部の欠陥などを自動検知。点検業務を効率化するサービスを開発していくそうです。

さらに、このサービスでは高精度な3Dモデルを活用したシミュレーションによる、災害発生時の被害予測や予防保全の実現など、社会インフラの長期的メンテナンス計画の策定を支援するサービスの提供を目指すということです。

米国フロリダ州のドローンソリューション開発会社と連携

このソフトバンクの「ドローンによる社会インフラ保全サービス」が開発されるに当たり、北米を中心にドローンによる携帯電話の基地局点検ソリューションの開発や運営をおこなう「5×5 Technologies Inc.(ファイブバイファイブテクノロジーズ)」に出資。

今年の8月に約400万ドルの出資で、5×5が持つ技術の日本国内での独占使用と販売の権利を取得したそうです。

5×5は、ドローンでの撮影画像と高精度な位置情報を紐づけ、実測値との誤差がわずか数ミリメートルという高精度の3次元モデルを生成できる独自技術を有しているそう。

ソフトバンクではこの技術をベースに、日本市場のニーズに合わせたサービス化に向けて5×5と連携していくということです。

まとめ


出典:Softbank

上記画像を見てみると分かりますが、5×5の誤差数ミリという高精度な3次元モデルはかなりの精度を持っていそうなのが確認できます。上記は鉄塔の3次元モデルの拡大部分ですが、各ボルトまではっきりと分かるくらいに高精度なので、継続的な維持管理をする際にボルトに何か変化があればすぐに分かりそうです。

いよいよソフトバンクも点検サービスに参入してきた訳ですが後発ならではというか、技術面で他の2社とは差をつけてきている感じですね。

大手企業やスーパーゼネコンなど、それぞれの強みを出してきていてまさに群雄割拠状態になってきています。これからさらに激しい戦国時代となるのでしょうか?

危惧されるのはこのまま技術が発達し、専門外の素人でも高レベルな空撮や3次元モデルが作られるようになった際に、言い方が悪いですが素人調査企業が多く出てくる可能性はあります。(赤外線カメラでは実際にあります)

インフラ点検にしてもただドローンを飛ばして撮影すればいいというものでもありませんので、その辺りのしっかりとした技術基準を後手に回らないよう早期に策定する必要があるだろうと感じます。

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