こんにちは。北海道の震災で全域約295万戸で停電していた状況も、昨日の段階で456戸まで減少したということで、ライフラインの一つが復旧してきたのは一先ず明るい一報です。
一方で今朝の時点でお亡くなりになられた方が40名となったそうです…いまだ行方不明者の捜索は続きますが一人でも多くのご無事をお祈りしております。
過去や此度の震災でまさか自分が被災することになるとは夢にも思わなかった、という方々から日頃の備えの大切さを切実に伝えられているメッセージがネットで発信されています。
あまり地震が起こらない地域、なんていうのは何の根拠もありません。明日被災するかもしれないということを想定し備えておく大事さを改めて感じます。
さて、本日は以前にご紹介し、このブログでも常に上位アクセス記事で注目度の高い「自己治癒コンクリート」に続き、「自己治癒アスファルト」が出たということでそちらのご紹介。
ちなみに「自己治癒コンクリート」も「自己治癒アスファルト」も、あくまでこの記事は新技術のご紹介ということで、弊社の方では商品の取り扱いはおこなっておりませんのでご了承ください。
道路のアスファルト舗装ひび割れを自己治癒
タイトル通り、アスファルトのひび割れが自動的に修復されるという画期的な製品で、扱われている企業は以前の自己治癒型コンクリートと同じく、會澤高圧コンクリート株式会社さんです。
出典:會澤高圧コンクリート
そしてこれを開発したのも自己治癒コンクリートと同じく、オランダのデフルト工科大学となっています。今は日本国内の環境に合うよう試験施工中の段階ということです。
どんな仕組みになっているのか?
自己治癒型コンクリートは、水に反応するバクテリアをコンクリート剤に練り込むことで、クラックから侵入してきた水に反応しバクテリアがクラックを塞ぐ、というメカニズムになっていました。
この自己治癒アスファルトはそういった有機的なものではなく、特殊な加工を施した液状のアスファルト材を注入した再活性カプセル(スチールファイバー)を、予めアスファルト材に混ぜておくそうです。
出典:會澤高圧コンクリート
この再活性カプセルを混入させておくことで、アスファルトにクラックが発生した際にそのカプセルが割れ、再活性液がクラックの中に浸透。その結果、アスファルト結合材の柔軟性と結合力が回復されて、本来のバインダーとしての能力が復活するという流れになります。
この再活性カプセルは、単体で用いても効果がありますが、加熱されることでより高い効果が得られるということです。
自己治癒アスファルト舗装のメリット
1.ライフサイクルコストの低減
自己治癒アスファルト舗装は、従来のアスファルト舗装と比較して初期コストは上がりますが、耐用年数が50-100%向上することで、ライフサイクルコストの低減の可能にします。
2.メンテナンスコストの低減
自己治癒アスファルト舗装は、その長い耐用年数を通じて軽微なメンテナンスを殆ど必要としません。
3.環境負荷の低減
自己治癒アスファルト舗装は、軽微なメンテナンスを殆ど必要としないため、交通渋滞を減らし温室効果ガス発出量の大幅な削減を可能にします。
まとめ
自己治癒コンクリートの場合は、ひび割れから入ってきた水分に反応を起こす形でしたが、このアスファルトはひび割れの発生自体をトリガーにして、反応を起こすという仕組みになっています。
ちなみに新たにアスファルト舗装をする場合だけでなく、すでに損傷を受けているアスファルト道路なども同様の技術で補修できる「I-Aid」という補修法があるようです。
公称通りの機能・性能を果たすのであれば、かなりのコスト低減になるのではないでしょうか?実際にその有用性が認められたら広がりそうな技術ですね。
◆記事参考:會澤高圧コンクリート(I-Aid)
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