こんにちは。一昨日の台風が大きな爪痕を残して過ぎ去ったと思っていたら、皆さんご存知の通り、本日6日の午前3時8分頃に北海道にて震度6強の大きな地震が発生しました。
多数の家屋の倒壊や山肌が崩れて土砂に巻き込まれる住宅、道内全戸、約295万戸が停電した状態で復旧の目処も立っていないそうです。まだまだ被害の全貌が明らかになっていませんが、被災にされた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
それにしても今年の日本は自然が猛威をふるっていますね…これ以上の天災がないことを祈る他ありません。
本日は、ドローンでの太陽光発電所の赤外線調査に、AI(人工知能)による赤外線画像の自動解析ツールが開発されたという話題です。
ソーラーモジュール検査にAIの自動解析ツールを実装
こちらはソフトバンク・テクノロジー株式会社が、エナジーソリューションズ株式会社とM-SULUTIONS株式会社との3社共同で開発されています。
ドローンを活用したソーラーモジュールの赤外線調査に関しては、既にエナジーソリューションズの「ドローンアイ」が2016年よりサービスが開始されており、これまで100ヵ所以上の検査を実施されています。
その検査の中で検査報告書を作成する際に、ホットスポットの判別を目視で行いながら作成していたそうで、かなりの時間がかかっていたようです。その検査解析の部分にAIを利用して効率化を図ろうというツールになります。
画像認識アルゴリズムで高効率化
これまでにドローンアイで得た大量の検査データに、ソフトバンク・テクノロジーが開発した画像認識アルゴリズムを適用させたことで、短時間・低価格で高精度な異常モジュール検知を実現。
ドローンアイのIR解析ツールとの連携で、誰にでも迅速・正確な検査解析を行えるようになったそうで、なんとこれまで数時間かかっていた解析時間が、3分程度でおこなえるようになったそうです。
圧倒的な省力化を達成していますね。
出典:ソフトバンク・テクノロジー(自動解析中画面)
出典:ソフトバンク・テクノロジー(解析結果画面)
出典:ソフトバンク・テクノロジー(検査結果報告書)
AIによる自動解析ツールの特長は以下
1.2MWのメガソーラーの解析が3分で完了。
2.4パターンのモジュール異常に自動分類し解析結果を出力可能。
3.解析結果をクラウドに保存し、検査結果報告書を即座に作成。
下図は現在サービス提供中のドローンアイの構成になりますが、今回のAIの自動解析システムは丁度クラウド部分にあたります。
今回の発表された全体の構成のクラウド部分にはアプリケーションサーバーとAIサーバーが連携しているのが分かります。
まとめ
調査業務自体はドローンで効率化ができたとしても、最終目的である検査報告書を作成するのに多くの時間がかかっていました。それでもドローンを活用することで調査業務はかなり効率化されていたことでしょう。
それが報告書の作成までもが大幅に効率化されたことで、圧倒的な省力化に繋がっています。数時間要していた物が3分で終わるというのは驚愕です。
AIは学習データが多くなければ精度は上がりませんので、それもこれまでの多くの調査結果があってこそですね。