橋のケーブル点検専用のドローン?が作業時間の大幅短縮に成功

sugitec

こんにちは。本日はスギテック一同は社員旅行ということで、沖縄に来ております。随分前から梅雨入りしている沖縄は、生憎の天気となりそうですが雨であれ満喫してきたいと思います。

と、こちらのブログは沖縄から書いている訳ではなく、予め準備をおこなって時限公開をしております。便利なものですね~。また週明けに写真など様子をお伝えできればと思います。

ケーブルを飛ぶ?走る?ドローンが実証実験で成果

以前このブログで、斜張橋などのケーブル部分の点検専用に作られたドローンのようなロボット「ドローン?を使ったケーブル点検ロボット」のご紹介をしましたが、そのロボットによる実証実験が行われたそうです。


出典:三井住友建設

ちなみに斜張橋というのは、以下の図のようなものです。

吊橋と似て非なるもので、斜張橋の場合はケーブルから伸びるハンガーがないのと、ケーブル自体もきっちりとテンションがかかっていますね。このケーブル部分に対して、今回のドローンのような点検ロボットを使用します。


出典:三井住友建設

これまでのケーブル点検では、望遠での目視確認や高所作業車を用いた近接目視、主塔からのロープ工法による目視点検などが中心におこなわれています。

しかし、これらの方法は交通規制を実施する必要のあるものや、点検可能な高さ制限、安全性の問題、ケーブルに死角が生じてしまうものなど、色々と課題があったようです。

そこで、この開発されたロボットを利用することで、規制の必要もなく、迅速に短時間でのケーブル調査が可能となります。


出典:三井住友建設

実証実験の成果

1.点検結果をその場で確認、迅速に診断
撮影された画像は、画像結合システムにより約10分でパノラマ画像化。実験後すぐにケーブルの全長と全周の状況をその場で確認。ケーブル表面状況の可視化で、迅速に目視点検と同等レベルの観察ができることを確認。

2.点検時間の大幅短縮を実現
ケーブル最頂部まで短時間で上昇するので、点検作業開始までの時間はほとんど必要としません。国内最大規模のPC斜張橋でも30分程度で点検が可能であることを確認。また、1台の昇降ユニットによる上昇作業を繰り返すことで、複数の撮影ユニットを同時に使用可能。ケーブル全体の点検時間を短縮できます。

3.最小限の交通規制で点検可能
ケーブル径に合わせてUAV翼端距離が大きくなるが、最小限の交通規制で点検が可能。橋の形状など条件により交通規制無しでの点検も可能。

4.あらゆる傾斜角度のケーブル点検が可能
この実験をおこなったのはケーブルの傾斜角度が15度の緩い勾配でしたが、自動落下する昇降ユニットや自動制御されて等速降下する撮影ユニット共に問題無し。あらゆる傾斜角度のケーブルの点検が可能であることを確認。

まとめ

UAVとしているので、これはドローン扱いになるのでしょうね。ケーブルを完全に中に挟むような格好になっていますので、墜落の心配はまずないでしょう。

自由に飛び回れるドローンですが、それを敢えて制限し用途を限定させる。そして墜落の心配も無くす。これはよく考えられています。従来のやり方とは圧倒的に効率が違いますので、これからのケーブル点検のスタンダードになりそうですね。

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