こんにちは。先日NTTドコモがドローン事業への参入をしたことをお伝えし、昨日はIoTプラットフォームのLANDLOGの紹介で、合併会社としてNTTドコモの名がありましたね。
そんな活発なNTTドコモですが、つい先日、LANDLOGの発表よりも前に建設現場向けのIoTプラットフォーム「建設現場IoTプラットフォーム」のβ版を3月1日より、ゼネコン向けに提供するという発表がありました。
人と機材・資材などをIoTで統合管理し、働き方改革を支援する
この「建設現場IoTプラットフォーム」は、建設現場の人材、機材・資材などのデータを収集するIOTと人口知能AIでの分析を組み合わせることで、建設現場の状況をリアルタイムで共有することができるようになります。
出典:NTTドコモ
現場の様々な情報は勿論のこと、働き方改革は現場だけのことではありませんので、職場での働き方に関する部分や事務作業など、現場ではない部分についても一元して管理ができるようになっています。
昨年、現場にて実証実験を実施
NTTドコモは、昨年に2ヵ所の現場で従業員・作業員の位置情報やバイタル情報、建設現場の環境情報などを収集。そのデータをAIで分析する実証実験をおこないました。
出典:NTTドコモ
その実証の結果、書類の作成作業や現場巡視、段取り打ち合わせなどの進め方の改善によって、ゼネコンの従業員1人辺りの最大約2h/日の労働時間削減余地があることが判明したそうです。それに加え、体調不良・高負荷作業による疲労・精神的な不調などの予兆検知が可能であることが確認されました。
今回提供の建設IoTプラットフォーム
3月1日より提供開始されるベータ版のIoTプラットフォームですが、実証実験で構築されたヒト・モノのデータにAIの分析技術を使い、建設現場の工程から品質・安全・原価管理などに寄与するトータルソリューションとしてゼネコンに提供され、ゼネコンとは現場の課題の棚卸しから解決にむけた検討までを共同で進めていく形となります。
出典:NTTドコモ
また、今後はこの建設現場IoTプラットフォームで取得したデータを活用した様々な価値を、建設現場に関わる人々に提供していくためのパートナーとして、アクセンチュア株式会社、株式会社NTTファシリティーズ、株式会社MCデータプラス、オートデスク株式会社、株式会社コンストラクション・イーシー・ドットコム、株式会社ランドログの各社と協業していくそうです。
まとめ
昨日紹介したLANDLOG(ランドログ)とサービスが被っていると思いましたが、株式会社ランドログはNTTドコモも合併会社として入っています。この建設現場IoTプラットフォームにも株式会社ランドログが入っています。
似たようなサービスに見えますが、ランドログは開発会社等、ベンダーやシステムインテグレーターがサービスに入ってデータを基に開発ができるようにもなっているのに対して、こちらはデータを元に開発したサービスを建設会社向けに提供するという感じでしょうか?
昨日の例えで言うと、LANDLOGは食材や料理人の集まる市場で、建設現場IoTプラットフォームは料理店とでもいう感じ。このサービスでも、現場での様々なデータがサービスに集められ、それを基に建設現場に特化したソリューションが作られます。
ここで集められたデータは恐らくLANDLOGの方でも活かされるのだと考えられますね。データを集める程に開発しやすくなりますし、集めるための間口は広いほうが良いです。