FLIRから超小型赤外線カメラモジュール登場

sugitec

こんにちは。ご存知、世界シェアNO1の赤外線カメラメーカー「FLIR Systems」からモジュールタイプの新しい赤外線カメラがリリースされています。

先日、スマホのカメラをお手軽に赤外線カメラにしてしまうアタッチメントの紹介記事「簡易に使うならこれ。お手軽赤外線カメラ」を書きましたが、今回も新しいFLIR製品の話題となります。

業界初の超小型赤外線カメラモジュール「BOSON」

ちなみにこちらは産業用ドローンの開発・販売を行っている株式会社スカイロボットが、FLIR社と国内総販売代理店契約の締結をしています。


出典:FLIR Boson

超小型で活用範囲は幅広い

大きさはレンズを除き、21×21×11mmというほぼ1円玉と同じ程度の大きさという超小型。しかし小さいから性能が悪いということは決してなく、秒間60フレームの映像を撮影することが可能です。

しかも小型であるのに、複数の交換用レンズもレンズオプションとして用意されています。解像度320用の交換レンズが8種、解像度640用のレンズが8種。それぞれ視野角の違い等があったり、用途によって使い分けができるのは便利ですね。

何よりモジュール化されているので、様々な活用方法が考えられます。

ADAS向け衝突回避センサー


出典:SKYROBOT

ADASとは「先進運転システム(Advance driver assistance system)」のことで、よくテレビなどで言われている「ぶつからない車」のことです。

車での夜間走行時には、対向車のライトなどの要因で、通常の可視光画像では判別しにくい状況であっても、小型赤外線カメラモジュール「BOSON」をADASに組み込むことで、光に惑わされないサーモグラフィならではの監視を得られます。

消防・防災・野生動物の監視・セキュリティーなど


出典:SKYROBOT

「BOSON」は様々なシステムや産業用ロボット、セキュリティー端末、ドローン、スマートグラス、ヘルメットなどにも組み込むことが出来ます。赤外線は煙や霧を透かしての対象の検知が可能なので、消防や防災の用途にも最適です。

やはり小型軽量ということもあるので、ドローンに搭載したいという需要は高そうですね。

まとめ

ただの小型化ではなく、モジュールとして使えるようになっている所がポイントですね。仮に、ある独自システムを構築した機械に搭載していた「BOSON」が壊れたとしても、交換のみでOKなのがメリットと言えます。

モジュール化していると部品相互間での調整が必要なくなりますので、コスト削減にもなりますね。

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