こんにちは。最近は建設業界などでもよく話題にのぼる「人工知能 AI」ですが、そんな人工知能に必須のディープラーニング(深層学習)技術を、言語を組み上げること無くプログラム生成ができるというソフトウェアが、ソニーさんより無償提供されています。
SONYの総合開発環境が開始
ディープラーニング(深層学習)とは?
ディープラーニングとは、人の脳を模倣した「ニューラルネットワーク」を用いた機械学習の一手法。ディープラニングを従来型の機械学習に置き換えることで、近年、画像認識・音声認識の性能が飛躍的に向上しています。画像・音声だけにとどまらず、言語翻訳やロボットの制御など広い範囲で応用・活用されています。
通常であれば開発となると、プログラムのコードを記述する「コーディング」という、いわゆるプログラムを組み上げる作業が必要となる訳ですが、それをすることなく、直感的に操作できるGUI(グラフィカルユーザーインターフェイス ※アイコン等の見た目とマウス操作等で、直感的に分かりやすい操作方法のこと)構成となっており、効率的にディープラーニングが開発できるようになっています。
開発したコードはそのまま製品等に適用して使える(無料)ということで、一切無料でできるのは開発者にとってありがたいものですね。
出典:SONY
主要な特長は以下
1.直感的なユーザーインターフェイス
GUIでニューラルネットワーク構造を視覚で確認しながら設計がおこなえる。ソフトウェア上では多くのサポート機能があり、開発に集中できるように考慮されている。
2.ドラッグ&ドロップによる編集
多くのレイヤー(階層構造)を活用しニューラルネットワークを設計できる。それによりアイデアを反映しつつ、繰り返し試行錯誤ができることでニューラルネットワークを最適化できる。
3.高速で自動学習し、進捗・結果をリアルタイム確認できる
設計の完了後にボタン一つで高速な学習が開始。学習の進捗状況、性能はリアルタイムに画面上で確認可能。
4.学習履歴の集中管理
学習したニューラルネットワークの履歴を一覧で確認できる他、過去に設計したものとの性能比較もできる。
5.プログラムの設計を自動最適化
プログラムを検索するチューニング作業をツール任せにできる。自動的に得られた複数の最適化結果からニーズに応じて選択可能。
出典:SONY
当然ながら、プログラミングに全くの知識のない人が、簡単に巷にあるような製品レベルの物を創ってしまえるようなものではありませんが、開発者としてはこのような便利に開発、試行錯誤のできる環境が無償で手に入るのは素晴らしいことではないでしょうか。
ソニーさんは産業界でのディープラーニング関連開発の活性化と発展を促す狙いのようです。