こんにちは。本日は関西各地で朝から豪雨が降り注ぎ、交通機関にもかなり影響がありましたね。また台風の方も発生しており、関西方面には週末あたりに接近するとも言われていますので、警戒していきましょう。
本日は先月話題にしていた、清水建設さんのShimizu Smart Siteシステム。その中で重要となる4機の新型建機ですが、その内の1機が完成したそうです。Shimizu Smart Siteとは、ロボット技術(4機のロボット)を用い、工事の70%以上を省人化することを目的としたシステムです。
Shimizu Smart Siteシステムの中の1機
この度完成したのが「Exter」と呼ばれる水平スライドクレーン。Exterは水平方向に伸縮するという新開発のブームを備えており、建物の頂部を覆う全天候カバーの中でも効率よく稼働ができる仕組みです。
全天候カバー自体が風雨や直射日光を遮ることが出来るので、作業環境の改善と生産性向上に繋がります。
出典:清水建設 水平スライドクレーン「Exter」
出典:清水建設 Exter組立図
もともと建物を全天候カバーで覆って施工をおこなう工法はあったようですが、クレーンのレイアウトやクレーンの荷重を受ける部分の補強にコストがかかるのがネックとなり、普及までには至っていなかったようです。そのネック部分をうまく改善したのがExterという訳ですね。
出典:清水建設
全天候カバーと合わせて適用することで、超高層ビルの解体工事にも利用でき、カバーが騒音や粉塵の飛散も防いでくれることから周辺環境にも優しいです。
今後はShimizu Smart Siteシステムを活用したビルの建築だけでなく、解体工事にも大いに活用されそうですね。