先日このブログで、X線による鉄筋調査システムということでレントゲンに使われているX線を使用して、鉄筋や電気配管を丸裸にするシステムを紹介させていただきました。記事:「X線での鉄筋調査システム!」
従来の鉄筋探査器では、内部の鉄筋を見ることはできても電気配管までは完璧には見れません。電気配管の位置を予め把握しておくことは、切断事故防止のためには必須です。そんな電気配管の位置も把握できるのがX線での調査でした。しかしX線調査でも見ることのできないものがあります。
電線管を判別できるユニット「AC Line Trac」
それは、鉄筋の裏側などに位置する電線です。さすがに裏側に重なっているものまではX線を使っても判別はできません。しかしそれを可能にする画期的なシステムを導入しました!その名も「AC Line Trac」
出典:KEYTEC「ストラクチャスキャン AC Line Trac」
これはブログで何度か紹介したことのある「ストラクチャスキャン」という鉄筋探査器に取り付けて使用できるオプション機器になります。
ストラクチャスキャンは、鉄筋のかぶり厚やコンクリート厚、空隙探査など様々な現場に対応できる優秀な探査機器ですが、電線管の探査にまで対応することで隙の無い探査器になりましたね。
こういった感じのバッテリーパックのような小さなユニットを取り付けることで、鉄筋の直下にある「活電線」を見つけてしまいます。
あくまで活きている電線にはなりますが、活きている電線を切ってしまうのが一番怖い事です。例えば病院などの調査で誤って電線を切ったなんてことになると…考えただけで恐ろしいです…
どんな感じで探知できるかは、こちらの動画が分かりやすいです。効率的な作業も勿論大事ですが、現場を可視化し考えられるリスクを極力減らしていく、というのも安心安全の為には必要ですね。
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