三井住友建設 ZEB取得をサポートする簡易評価システム「ZEViewer™」を開発。

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概要

三井住友建設株式会社(以下、三井住友建設)は、昨今の一般建築物におけるZEB※1取得ニーズの高まりを受け、省エネレベル(BEI※2)を短期間で判定可能な簡易評価システム「ZEViewer(ゼビューア)™」を開発というリリースニュースをお届けします。

1/6の作業時間で建築物の省エネ判定と効果的なZEB提案

本システムにより、ZEB仕様決定にかかる作業時間を従来の1/6程度※3に短縮することを可能にしました。

【「ZEViewer」を用いた簡易評価イメージ】

(※1) ネット・ゼロ・エネルギー・ビルディングの略称
(※2) 建築物の一次エネルギー消費量の評価指標で、建築物の設計一次エネルギー消費量を、地域や用途などに応じた基準建築物の一次エネルギー消費量で割った値
(※3) 三井住友建設平均実績

「ZEViewer」の特徴

従来のZEB提案では、建築物の一次エネルギー消費量の計算の際に、計算対象となる詳細な図面を作成し、設備機器を選定し、省エネ計算を行っていたため、検討に多くの時間を要していました。
建築物の一次エネルギー消費量は、概ね「室用途」と「その室に設置する設備機器の仕様」によって決定することから、本システムでは、設備機器の出力を建築物の単位面積当たりの値に置き換えることにより省エネ計算を簡略化しました。

これにより、省エネ計算の際に詳細な設計図面や設備機器のデータベースを必要とせず、作業時間を従来の1/6程度に短縮することが可能となりました。また、従来方法によるBEI算出結果と比較し、誤差は2%以下となることを確認しています。短期間での対応が求められる設計提案においても有効なシステムです。

三井住友建設のZEB提案イメージ

「ZEViewer」を用いて、空調、換気、照明、給湯、昇降機等の最適な組み合わせによる高効率設備を選定し、効果的に省エネを実現します。さらに太陽光発電などの創エネにより、年間エネルギー収支ゼロを目標としたZEB取得ニーズに応えます。

【省エネと創エネによるエネルギー収支ゼロ】

今後の展開

2050年カーボンニュートラルに向け、社会的責任の観点から企業による環境への取り組みが必須となっています。三井住友建設は、本システムの活用により、お客様へ省エネと創エネを組み合わせた最適な提案を行い、年間エネルギー収支ゼロのZEB達成を支援し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。

おわりに

東京都は2025年4月から太陽光発電設置義務化に関する新たな制度を、既存の住宅は対象外ですが、大手ハウスメーカー等が供給する新築住宅等を義務対象にしています。
都はエネルギー大消費地の責務として、2030年までに都内の温室効果ガスを50%削減する「カーボンハーフ」の実現に向け、再生可能エネルギーの利用拡大を推進している背景もあります。

「ZEViewer」は一般新築住宅から超高層マンションにおける年間エネルギー収支を簡易的にはじき出すことが可能なのかもしれません。期待した指標ツールといえます。


参考・関連情報・お問い合わせなど
□三井住友建設株式会社
経営企画本部 広報室
リリースニュース:https://www.smcon.co.jp/topics/2024/08211300/

〒104-0051 東京都中央区佃二丁目1番6号
TEL: 03-4582-3015 FAX: 03-4582-3204

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