清水建設
施工時CO2排出モニタリングシステムを全建設現場に展開。

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概要

清水建設株式会社(以下、清水建設)は、施工段階のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みの一環として、建設現場で発生するCO2排出量を月単位で自動算出・可視化する施工時CO2排出モニタリングシステムを開発、国内の全現場での本格運用を開始というリリースニュースをお届けします。

CO2排出モニタリングシステムを全建設現場に展開

本システムは、CO2排出量の算出根拠データを各現場が運用する各種管理システムから自動取得し、現場ごとの排出実績を月単位で導出するもので、各現場で取り組むCO2排出削減施策のタイムリーな効果検証に寄与します。

清水建設は、2021年にグループ環境ビジョン「SHIMZ Beyond Zero 2050」を策定し、2050年までに自社活動による環境への負の影響をゼロにするだけでなく、お客様や社会にプラスの環境価値を積極的に提供していくこと(Beyond Zero)を目指すべき姿として掲げました。

これに伴い、施工に由来するCO2排出量についても、2050年時点でゼロにする目標を掲げ、各種施策を展開している。

施工段階で排出されるCO2を削減するには、各現場の排出実績をタイムリーに計測・可視化し、現場の状況に応じた改善策をきめ細かく講じていく必要があります。

一方、清水建設のこれまでの施工時CO2排出量の算出手法は、サンプリング現場で計測した実績値から排出量原単位を算出し、これを基に全現場のCO2排出総量を推計するもので、現場単位での定量化には至っていませんでした。

そこで清水建設は、現場の各種管理システムから自動収集した運用データを基に、各現場のCO2排出量とCO2削減状況をタイムリーに可視化するモニタリングシステムを開発し、全現場に導入。

本システムが現場の管理システムから自動収集するデータは、建設機械の稼働データ(種類・台数・稼働時間)、土砂・廃棄物の運搬車両データ(種類・運搬距離)、電力使用量の3種類で、施工時CO2排出量の約50%を占める建設機械の使用燃料、同約25%を占める土砂・廃棄物運搬時の使用燃料、同約25%を占める使用電力に由来するCO2排出量の算出に利用します。

これらのデータは、作業内容を記録する現場管理クラウド、建設物副産物管理システム、公共料金自動振り替えシステムからそれぞれ自動抽出され、固有の係数を掛け合わせることで、CO2排出量を定量化します。

システムが算出した各現場のCO2排出量はデータベースに集約され、全社・支店・現場の各レベルでのモニタリングが可能です。

実績データは使用エネルギー別に可視化できるため、削減施策の実施効果を詳細かつタイムリーに検証でき、CO2削減に向けたPDCAの実効性向上が期待できます。

清水建設は今後、各エネルギー使用量のライブデータを基にリアルタイムにCO2排出量を集計・可視化できるシステムへの更新を図り、施工時CO2排出量の削減に向けた取り組みを促進していくという。

施工時CO2排出モニタリングシステムの体系図

※「ワークサイト」は株式会社MCデータプラスの登録商標
※「公振くん」は株式会社NTTデータビリングサービスの登録商標

CO2排出量の実績値表示画面(エネルギー別内訳)

資料引用:清水建設


参考・関連情報・お問い合わせなど

□清水建設株式会社
リリースニュース:
https://www.shimz.co.jp/company/about/news-release/2023/2022064.html

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