イデオモータロボティクス
熱検査、セキュリティ、消防で活用できる産業用ドローンに搭載可能なサーマルカメラ 『Workswell WIRIS』シリーズを販売開始。

sugitec

概要

国内唯一でRTK・Sony a7R IV・LTEクラウド接続・ミッションコンピューターなどを備えたFreefly Systems社の産業用ドローンプラットフォームであるAstroを取り扱うイデオモータロボティクスがチェコのWorkswell社と提携し、無人航空機(UAV/UGV)やドローンで使用するために特別に設計された高性能なマルチセンサーカメラの販売を開始というニュースリリースをお届けします。


イデオモータロボティクス ✕ ワークスウェル

株式会社イデオモータロボティクス(以下、イデオモータロボティクス)は、Workswell社(ワークスウェル チェコスロバキア・プラハ)と提携し、Workswell社(https://workswell-thermal-camera.com/)が開発・製造する高性能なマルチセンサーサーマルカメラの販売を開始します。

Workswell社のWIRISシリーズは、無人航空機(UAV/UGV)やドローンで使用するために特別に設計された高性能なマルチセンサーカメラです。

熱検査、セキュリティ、消防、地質学、考古学、林業研究、生態学、環境研究など、さまざまな商用ドローンでご利用いただけます。

…と、リリース記事を添付しましたが、流石に、日本の一般人では耳慣れないWorkswell社。
どんな企業なのでしょう。簡単に調べてみました。

Workswell(ワークスウェル)は中央ヨーロッパの設計および製造会社で、本社はヨーロッパのプラハで2010年に設立。同社は、産業、研究開発、OEM、および医療アプリケーション向けの熱画像カメラ、システム、およびソリューションの開発、製造、販売に重点を置いています。
製品の用途分野としては、プロセス制御、鉱工業生産、診断検査、捜索救助、研究開発、早期火災検知システム、非破壊検査 (NDT)、精密農業と多岐にわたります。

Workswellの製品とシステムは、多くのヨーロッパの自動車会社の製造プロセスに貢献しており、BMW、Škoda、Renault、Kiaが製造した最近のモデル車両を運転している場合、Workswellの赤外線画像システムの1つが車のコンポーネント作成に組み込まれている可能性があるという。

さらに、ボッシュ、ハネウェル、テスコ、ハイネケン、コフォラ、イケア、ネット4ガス、セミクロン、アルセロールミッタル、その他さまざまな規模の企業など、自動車業界以外の多くの顧客を抱えています。ほかにも、2020年には人々の発熱をスクリーニングし、コロナウイルス SARS-CoV-2 の拡散を防ぐために、発熱スクリーニングカメラWorkswell MEDICASを発売。技術により公衆衛生への貢献もしています。

また、ドローン用のOEMカメラ(顧客のUAVアプリケーションまたはプラットフォームに適合したサーマルカメラ)、サーマルコア用のUSB3およびGigEモジュール、OEM ThermoInspectorなどのOEM製品も提供しています。そうした経緯から、サードパーティソリューションの一部としてWorkswellの製品の多くを見つけられることができます。

その一例が、2021年9月、FLIR社が製品ポートフォリオに Workswell GIS-320光学ガスイメージングペイロードを追加したことからも見ることができます。
米国オレゴン州ウィルソンビルに本拠を置き、1978年に設立されたFLIRは、赤外線カメラ、コンポーネント、および画像センサーの現在の世界的リーダーです。
この提携により、Workswell GIS-320 光学ガスイメージングカメラを搭載できたFLIRは独占的なグローバルディストリビューターになりました。

Workswell GIS-320 サーマルイメージャーは、無人航空システム、無人陸上車両、モバイルプラットフォームに装着でき、同時に、FLIR赤外線冷却検出器に基づいて構築されたWorkswell GIS-320 サーマルイメージャーは、石油と天然ガスの生産、輸送、使用によるメタン、炭化水素、VOCの排出をも視覚化できます。

このようにFLIR社の製品ポートフォリオに組み込まれるほどのWorkswell製品の「マルチセンサーサーマルカメラ」とはどんな仕様なのでしょうか。

WIRIS Enterprise

引用:イデオモータロボティクス WIRIS Enterprise 筐体
WIRIS Enterprise - IDeomotor Robotics
産業用ドローンでの研究や非破壊調査などに活用できるマルチセンサーカメラ

<WIRIS Enterprise 製品紹介>
標準仕様では測定温度範囲-40 ℃〜+550℃、640×512ピクセル解像度を提供。

高解像度モードでは1,266x1,010ピクセル、測定精度0.05℃(50mK)、1-12倍デジタルズーム付のサーマルカメラとナイトビジョン付光学30倍ズーム付RGBカメラ(1,920×1,080ピクセル)、16万画素 広角RGBカメラを搭載しています。

測定温度範囲400℃〜1,500℃、測定精度 0.03℃(30mK)、広角レンズ(18°、32°、45°、69°)、1,500mレンジファインダー等の幅広いオプションも用意。

<WIRIS Enterprise 主な機能>

  • 超解像度モードで1.3万画素のIR画像を撮影可能
  • WIRIS OSによるリアルタイムデータストリーミングと制御
  • すべてのカメラ機能への完全アクセス
  • S.Bus、CAN-Bus、MavLink、RJ-45などのインターフェースで簡単にカメラ制御可能
  • レンジファインダー(オプション):5〜1,500mの距離検出、700mでのレーザーサイズ @1.8m2×0.6m2 ターゲットサイズ、アルベド30%、視程10km、レーザークラス:1(EN60825-1:2015-07)
  • 防振補正とナイトビジョンモードを備えたフルHD 30倍光学ズームカメラ
  • 固定RGBカメラ解像度:16万画素
引用:イデオモータロボティクス ドローン搭載イメージ
引用:イデオモータロボティクス サーマル画像
引用:イデオモータロボティクス WIRIS OS

<スペック>
■サーマルカメラ

  • 赤外線カメラの解像度 :640×512ピクセル
  • 赤外線高解像モード :1,266×1,010ピクセル(最大1.3万画素のネイティブ解像度)
  • FPAアクティブセンサーサイズ:1.088×0.8705cm
  • 温度範囲 :-25℃〜+150℃
    -40℃〜+550℃
    50℃〜1,000℃(オプション)
    400℃〜1,500℃(オプション)
  • 温度感度 :0.05℃(50mK)
    0.03℃(30mK)(オプション)
  • 精度 :0℃〜+150℃の温度範囲で±2%または±2℃(工場出荷時)
  • フレームレート :30Hzまたは<9Hz
  • スペクトル範囲/検出器:7.5〜13.5μm/非冷却型VOxマイクロボロメーター
  • 利用可能なレンズ :18°、32°、45°、69°(交換可能)
  • IRデジタルズーム :1〜12x リニア

■デジタルビジュアルカメラ

  • 固定ビジュアルカメラ :16万画素
  • ズームビジュアルカメラ:1,920×1,080ピクセル(フルHD)、1/3インチセンサー
    オートホワイトバランス、ワイドダイナミックレンジ
    逆光補正
    露出・ガンマコントロール
  • 光学ズーム :手ブレ補正付き光学30倍ズーム
  • 視野角 :ウルトラズーム 6.9°-エクストラワイド 58.2°、
    焦点 33.0mm-3.3mm
  • ノイズリダクション :優れた3Dノイズリダクション
  • フォーカス :ダイレクトフォーカスズーム同期によるオートフォーカス

<メモリーとデータの記録>
■メモリー

画像撮影用 :マイクロSDカードおよびスティック用USB2.0

  • 画像撮影/ビデオ録画用:内蔵高速SSD 128GBまたは256GB
  • 画像撮影用 :マイクロSDカードおよびスティック用USB2.0

■画像/ビデオ形式

  • ラジオメトリック JPEG画像およびデジタルカメラのフルHD JPEG画像
  • ラジオメトリック TIFF画像(3Dモデリングに対応したPix4DおよびAgisoft互換)
  • デジタルカメラ h.264 エンコードビデオHD録画
  • ラジオメトリックフルフレームIR記録(30Hzまたは<9Hzで生データを記録)

引用参考・関連情報・お問い合わせなど

□株式会社イデオモータロボティクス
https://www.ideorobo.com/

□Workswell
https://workswell-thermal-camera.com/

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