こんにちは。今回は、先日のセミナーの中でも希望受講者に付与させて頂いておりました「CPD認定制度」に関しての内容です。
セミナーでは20名以上の方々にご参加いただきましたが、CPD制度に関してご存じない方もおられたので、この場で簡単にご説明したいと思います。
CPD制度の説明をおさらい
まずCPDとは「Continuing Professional Development」 =「継続職能研修」の略称になります。継続的な技術の向上を図るためのプログラムとなります。該当のプログラムの受講者には「CPD単位」が付与されます。
このCPD認定プログラムは、建築に限らず土木や造園、交通科学、農業工学など様々な団体より実施されており、それぞれにCPDプログラムがあります。
この「CPD(継続職能研修)」の実施の背景には、それぞれ技術者であれば技術者として「継続的に自己の能力開発をおこなわねばならない」という努力義務があることが挙げられます。
しかし、その努力義務を果たすべく自主研鑽をしているかどうか、というのは第三者から見ても分かりません。それを可視化するのがCPDの単位ということになります。
自身の保有しているCPD単位は自主研鑽の証、ということになります。
CPD単位のメリットは?
自主研鑽を可視化できることで、個人の努力がわかりやすい形で提示できるのもメリットのひとつですが、その他のメリットとしてあげられるのは以下
・国や自治体等の工事入札において、企業の技術力の評価項目(加点対象)となる。
こちらは全ての工事入札がそうではありませんが、評価基準の一つとなる案件は年々増加傾向にあります。特に国交省の設計業務委託や地方整備局の工事入札などは、ほとんどの行政機関で総合評価のポイントとして活用がされています。
ただ前述したように、CPDは「継続的に自己の能力開発を行う」という自己研鑽の考えが根本にあります。入札時の評価ポイントを稼ぐためだけに…というポイント優先の考えはCPDの趣旨から外れていると言えます。
CPD単位は何で取得できる?
CPD単位は、先日弊社でもおこなったCPD認定のセミナーの場で付与される他、CPDが認定されている以下のような場でも取得が可能です。
・講習会、研修会などへの参加
・論文等の発表
・企業内研修、OJTなど
・技術指導
・業務経験
努力義務として規定されている以上、日々の研鑽が大事なのは言うまでもありません。個人で努力をされているのは当然あるかと思いますが、その自己研鑽の努力を可視化し、社会に対して明示していくということも今後はより必要になってくるでしょう。
スギテックでは、今後も皆さまの技術力向上と信頼向上の一助に、引き続きCPD認定セミナーや技術プログラムなどをおこなっていく所存です。