AWS(AmazonWebServices)のイベント
先日Amazonの提供するウェブサービスに関する大きなイベントが大阪でありましたので参加してきました。Amazonといえばネットショッピングで最早知らない人はいない程に有名だとは思いますが、色々なサービスを展開されています。
このブログでも何回か紹介をしてきたユーザー向けのサービスの他にも、ネットワークやクラウドサービスもありその1つがAWS(Amazon Web Service)です。簡単に言うとレンタルサーバー会社のようなネットサービスの環境のレンタルになります。色々とサービス内容は多岐に渡っているのでここでは割愛します。 今回の目的はIoT(アイオーティー)
皆様はIoTという言葉を聞いたことはあるでしょうか?「Internet of Things」という言葉の略で、これもすごく簡単に言うと「モノのインターネット」ということで、モノがインターネットに繋がるという意味です。
インターネットに繋がるものとしてはパソコンやスマートフォンというのが代表的ですが、このIoTはそれらに限らず「全てのモノ」ということになります。
例えば、家にあるもので言うとテレビ、冷蔵庫、洗濯機などの家電がインターネットに繋がるということです。家電商品などはすでに繋がるものも多いと思います。とにかくIoTで言う「モノがインターネットに繋がる」は本当にありとあらゆるモノを指します。
今回のAmazonのイベントでは、そのIoTを利用したサービスをおこなって成功をした数社の関西企業様がセッションに登壇されるということで、まだまだこれから広がりをみせるIoTの、その実際の成功事例と苦労話などを是非うかがおうと参加してきました。 なるほどと、おもしろかったIoT
その登壇の中でも滋賀県のオプテックス株式会社さんが運用されているIoTのセッションが面白い物でした。オプテックスさんは元々は自動ドアのセンサーを開発されているようで、日本はもちろん、海外を含め世の中にある自動ドアのセンサーの大部分のシェアを誇っています。そんなセンサーで有名な会社がIoTで何をおこなったのか?
安全運転の支援サービス「セーフメーター」
そうです。自動車の安全運転システムを構築されました。システムの構築と言ってもそんな複雑なものではありません。デジタルディスプレイの付いた電池式の小さい機器で、これがブルートゥース経由でスマホのアプリと繋がり、スマホからクラウドサーバー(これがAmazonのクラウドサーバー使用)へ繋がり情報を蓄積していきます。
出典:オプテックス株式会社
これの面白い所というかよくできてるなと感じたのは本当にシンプルという所です。自動車事故の予防にはブレーキの自動停止システムやドライブレコーダー等色々ありますが、結局一番予防できるのは急スピードでの加速や急ハンドル、急停止などの荒い運転を防ぐこと。
機器には加速度センサーが付いていて、スムーズな発進やスムーズな停止ができれば、ディスプレイのカウンター数字がカウントされ増えていきます。逆に急加速、急停止をするとカウントがゼロになってしまいます。これだけのシステムです。シンプルですね。ですがこれが結構効くようです笑
数字が貯まっていくともっと貯めていきたくなります。逆に貯まったものはゼロにはしたくないのが人間(日本人?)の心理。これがうまく働いているようで実際に導入された企業で事故率は48%減と大きく減っているようです。
このカウントされた数字はクラウド上に蓄積していき、個々の運転者の取り組み状況のデータとして確認できるようになっているということです。ただ単に運転者の安全を守るためだけでなく、この蓄積されたデータを活用して色々なことができそうですね。
知り合いにこの話をしていると、すでにタイムズ24でこのシステムを利用したサービスが展開されているようです。カーシェアリングでエコドライブをするとポイントがもらえるようで、そのエコドライブというのが「急加速」「急減速」をおこなわない運転ということです。(ひょっとしたら同システムとは違う可能性もありますが…)
出典:タイムズカーシェアプラス
その他にもイベントでは色々な事例を聞いてきましたが、感じたのは情報を可視化するということ。セーフメーターもそうですが、こういったIoTへの取り組みで普段は確認できないような事までもが可視化できるようになりました。
その情報はビッグデータとして蓄積され、その情報が価値のあるものであるほど企業の資産になっていくものと思われます。スギテックでも今使っている機材や、当然導入する機材は今後増えていきます。それらがIoTで思わぬ活用方法を発見できる可能性も秘めていますので、様々な業界の事例を注視していきたいですね。