打診調査が捗る打診棒
先日のブログ(道具にも適材適所)でスギテックでは外壁の打診調査の際に、状況に合わせてオリジナルの打診棒を使用しているという記事を書きましたが、今回その打診棒の一つが特別に販売できることになりました。
こちらの打診棒は現場工具等のメーカーでもある「土牛産業(株)」様に特別発注という形で製作していただいております。
特長としては、既製の打診棒よりも先端の玉径が大きい部分にあります。細かい違いですが、この違いが打診調査において大きな違いになります。
※下がオリジナルの打診棒。上は既製のもの。
下記の図は建物のタイルを貼付ける際の一般的な方法になります。コンクリート躯体に下地のモルタルを付け、その上にタイルの貼付けモルタルを付けた上にタイルを貼ります。
この際の下地モルタルの厚みは、一般的に約20~30mm。下地モルタル無しで、躯体に対して直接タイルの貼付けモルタルで付けるパターンもあります。
しかし、数十年前などの古い建物になってくるとこのパターンではないことが出てきます。よくあるのが下地モルタルの厚みが大きい場合。
こういうパターンの時に仮に下地モルタルに浮きがあった場合、通常の打診棒の先の径では打診した際の音などが分かりにくい事が多々あります。そこで、オリジナルの打診棒の出番です。
径を大きくすることで打診時の音も聞き分けやすく、深い位置にある浮きも調査しやすくなります。ちなみにこの打診棒の先端の玉径は29Φになっています。
玉系29Φの打診棒は3mの長尺の物では存在しますが、3mもの長尺となると距離が遠くなるので、打診した際の音が逆に分かりずらくなってしまいます。それらを解決し調査しやすくするこの打診棒。重さも軽くなっており楽に使用できます。
現場のフィードバックから生まれたこの打診棒、是非一度お試しいただければと思っております。数に限りがございますので、気になる方はどうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。