こんにちは。現場では安全や品質等に関する書類作成に、多く時間や労力が費やされており、これらの効率化が課題になっています。
この課題を解決すべく、大成建設株式会社（以下、大成建設）と沖電気工業株式会社（以下、OKI）が、相互共有した会話や写真を含むデジタル情報を整理し、自動で帳票を作成、関係者全体で共有できる一元管理システムを開発したとのこと。
スマートデバイスを用いた情報一元管理システム「T-Communication」
大成建設とOKIの開発したこと「T-Communication」は、スマートデバイスを用いて会話や写真などのデジタル情報を整理して自動で帳票を作成し共有することで、現場における作業内容や指示に関するデジタルデータを作業毎に整理し、個別情報として自動で帳票化して関係者間で共有できることで、作業の生産性を大幅に高めることが可能となるものです。
従来の現場では書類作成に多くの時間と労力を費やされており、その時間短縮やデータ処理等にかかる現場管理業務の効率化が課題となっています。対策としてタブレットなどスマートデバイスで各種情報を自動帳票化する技術が導入されてはいましたが、多機能で操作も複雑なシステムが多いため、簡易に操作できるシンプルな仕組みが求められていました。
資料：大成建設
そんな中開発された「T-Communication」では、スマートデバイスを活用し相互に共有・交換した会話・写真を含むデジタル情報を作業毎に整理。個別情報シートや時系列毎の一覧表などに自動帳票化して関係者全体の共有情報として一元管理ができます。
システムの特徴は以下
デジタルデータから個別情報を自動帳票化
建設現場など、さまざまな作業環境においてスマートデバイスを用いて関係者間で取り交わされたデジタルデータを基に、作業毎に個別情報シートなどの帳票を自動作成。これら情報を時系列で整理し記録することで、エビデンスとして活用可能。
作業進捗状況をリアルタイムに確認
関係者の誰もが一覧表を介して作業の進捗状況をリアルタイムに確認することが可能。従来の手書きによる情報の受け渡しや作業終了後の帳簿作成など煩雑で手間がかかった帳票データ作成に関する業務が全て自動で実施できます。
操作性を大幅に向上
個別情報シートや一覧表などを自動作成する際にはワンプッシュ操作や音声入力など単純ですぐに対応できる方法を採用し、操作性を大幅に向上。デジタル機器操作に慣れていない現場作業者にも使いやすい簡易な仕様となっています。
様々な作業環境に適用可能
システムは職種に関わらず、様々な作業環境に適用可能。例としては離れた場所から施設管理やメンテナンス業務に関するやりとりなどにも効果的に使用することが可能。
資料：大成建設
今後、大成建設では自社の建設現場約50ヶ所で本システムの追加実証を行うとのこと。また、それら実証データを提供し、OKIによる本システムの更なる機能拡張と商品化に向けた開発を進めていくとしています。
□大成建設株式会社
スマートデバイスを用いた情報一元管理システム「T-Communication」を開発
リリース記事：https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2022/220208_8658.html
この件に関するお問い合わせ
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