こんにちは。昨日に続き本日もドローン配送の話題です。ドローン配送と言ってもその種類はいくつかあり、ドローンが直接荷物を目的地まで配達するパターンのものもあれば、途中までドローンで運び、最後のいわゆるラストワンマイルを別の手段で配達するというパターンもあります。
本日紹介するのは後者のパターンとなります。ドローン単体のみでは配達するのが困難な場所に対し、配達の最後の部分を配送ロボットに任せるというものになります。
ドローン及び配送ロボット連携による配送試行実施
このドローンとロボットの連携による配達試行は、日本郵便株式会社(以下、日本郵便)の行う「ドローン及び配送ロボットを連携した郵便物などの配送試行」の取り組みとなり、ロボット開発を行っている株式会社ZMP(以下、ZMP)が、無人宅配ロボ「デリロ®」を提供しています。
出典:日本郵便
この「デリロ」は、人が歩く程度の速度で走行する「低速自動運転ロボット三兄弟」のひとつで、複数カメラやレーザーセンサーを利用した通行人の検出や自動回避、障害物手前で安全停止する機能を有している他、声と表情によるコミュニケーションもとれる人と共生することを目指して開発されたというロボットです。
ZMPでは2017年から日本郵便主催の自動配送ロボットの実証実験に参画しており、2020年に日本初の配送ロボットの公道走行の実証に機体提供。ラストワンマイルにおけるロボット活用の検証を行っています。
出典:日本郵便
今回の試行は、ドローンからこのデリロへ郵便物等を受け渡し、デリロが受取人宅まで配送をおこなうという流れで、中山間地の省人化配送モデルを検証するものとなります。
出典:日本郵便
実証では安定した稼働が確認できており、よりスムーズにオペレーションが行えるよう改善していくとのことです。ドローンに関しては2022年12月を目処に実現する方向で進んでおり、以降はより配送が高度化していくことでしょう。
□株式会社ZMP
ドローン及び配送ロボット連携による配送試行の実施
リリース記事:https://www.zmp.co.jp/news/pressrelease_20211201