こんにちは。ドローンの動力源と言えばバッテリー(蓄電池)が主で、中にはガソリンエンジンの物もあったりとこれまで色々な種類が市場に登場してきています。
今回ご紹介するのは、バッテリーとガソリンのエンジンを組み合わせたハイブリッド式のドローン。愛知県の愛三工業株式会社が開発を進めているもので、先日12月8日(水)に飛行と給電の実証実験が行われたそうです。この実証は「豊田市つながる社会実証推進協議会(以下、同協議会)」との取り組みの一環とのこと。
出典:愛三工業
ハイブリッドドローンによる給電の実証
実証実験の目的としては、災害が発生した際の被災想定地域におけるドローンを活用した給電。つまり、蓄電池も搭載したドローンを被災地に送ることで、停電等が予想される被災地においての給電を可能にするというものです。
出典:愛三工業
全域が地震防災対策強化地域に指定されている愛知県豊田市。南海トラフなどの震度7クラスの災害が発生した時には市内の山間地域に土砂崩れが発生し、孤立する集落が発生することが想定されています。そして、地震の発生と同時に停電するというケースは多く、孤立した集落への電力供給は課題の一つとなっています。
出典:愛三工業
実証では、名倉川上の約2kmを約15分かけて飛行させ、被災直後に必要になると思われる充電器やポット、水汲みポンプ、照明や扇風機などの家電製品に給電を行ったそうで、ハイブリッドドローンの現時点での仕様のもので、約10名程度の避難所で使われている1日分の電力を供給できるそうです。
出典:愛三工業
ドローン1台で10名分の丸一日の電力を供給できるのは驚きですね。数台を活用して交互に送り出す形にすれば、被災地にとっては随分と助かることでしょう。愛三工業では引き続き、開発と実証を重ねながら社会的価値の高い製品・サービスの市場投入に取り組んでいくとのことです。
□愛三工業株式会社
ハイブリッドドローンによる給電の実証実験を実施
リリース記事:https://www.aisan-ind.co.jp/news/2021/12/post-85.html
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