RFIDタグで生産管理情報を一括管理!三井住友建設が現場運用開始

sugitec

こんにちは。いよいよ昨日から始まっている東京ビッグサイトでの建設DX展ですが、やはり大阪以上に人が多く、予想通りの大盛況。用意していた資料・クリアファイル等も底をつくのではないかという勢い。まだ本日、明日と続きますのでしっかりと「スマートタイルセイバー」をご紹介していきます。

さて、本日はPCaの部材をRFIDタグで管理できる、三井住友建設株式会社(以下、三井住友建設)の次世代PCa生産管理システムの「PATRAC(パトラック)」というシステムの実現場での運用を開始したというニュースがありましたのでご紹介します。

RFIDタグでPCa製造工場から建設現場まで生産管理情報を一括で管理

まずRFIDタグとは何だ?という部分からご説明すると、RFIDとはID情報が埋め込まれたICタグで、電波も用いてそのICタグの情報を非接触で読み書きできる認識技術のことです。

それならバーコードの読み取りと同じだし何が違うの?という所ですが、バーコードはレーザを使用しており、近づいて1枚ずつしかスキャンができません。RFIDの場合は電波で離れた場所からでも複数のタグをまとめてスキャンできます。

そのRFIDタグを活用した「PATRAC」というシステムは、PCa部材に貼り付けたRFIDと、既存の生産管理システムデータベースの情報を関連付けることによってシステム上で出荷までのトレーサビリティの一括管理を可能にするものとなっているようです。


出典:三井住友建設

具体的には

製造されたPCa部材に貼り付けているRFIDタグと、生産管理のシステムデータベースの情報を関連付けることで、出荷までの検査や保存場所、出荷予定日、出荷・搬入情報などのトレーサビリティ情報を一括管理できるようになります。

RFIDタグは自社開発アプリに搭載されたスマートフォン一体型のリーダーにより、非接触で読み込みが可能とのことで、これまではPCa部材にマーキングされた情報を目視で確認していたそうですが、RFIDによって確認作業の大幅な時間短縮が可能になっています。


出典:三井住友建設

そのPATRACに、今回は「現場受入検査機能」を新たに追加。これは現場で部材を受け入れる際に、これまでは書類と目視で受入検査を行っていたものが、RFIDタグを読み取って部材を識別できるようになっています。いわゆるペーパーレス化の実現ですね。

タグを読み取ったスマートフォン一体型リーダーには、工場で登録された生産管理や検査の記録が表示され、現場受入検査時の画像やメモなどの情報も登録できるそうです。また、webブラウザ上で工場や現場事務所からも入力できるので、作業効率化・省力化に繋がっています。

また、保存はクラウド上にリアルタイムで保存される形のため、シームレスなトレーサビリティを実現しています。


出典:三井住友建設

今後、三井住友建設ではこの「PATRAC」のさらなる開発と、BIMデータやタワークレーンなどと連携することで、より幅広く生産性を向上させていくとしています。


□三井住友建設株式会社
PCa部材管理システム「PATRAC-DL」を実現場で運用開始
リリース記事:https://www.smcon.co.jp/topics/2021/12031300/

この件に関するお問い合わせは以下より
お問い合わせ:https://www.smcon.co.jp/contact/

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