記事のポイント
・損害保険ジャパン株式会社(以下、損保ジャパン)、株式会社ティアフォー(以下、ティアフォー)、KDDI株式会社(以下、KDDI)、小田急電鉄株式会社(以下、小田急電鉄)の4社が取り組んでいる「5G×自動配送プラットフォーム事業」が東京都の「令和3年度西新宿エリアにおける5Gを含む先端技術を活用したスマートシティサービス実証事業」に採択された。
・プロジェクトを通じ、ヒトの移動だけでなく「モノが移動する」新たなスマートシティの実現に向け、西新宿エリアにおけるラストワンマイルを自動走行ロボにより配送するサービスの実証を行っていくという。
自動配送サービスの提供を目指し共同で実証実験を行う事業者を募集
損保ジャパンとティアフォー、KDDI、小田急電鉄の4社が取り組む「5G×自動配送サービスプラットフォーム事業」が、東京都の「令和 3年度西新宿エリアにおける5Gを含む先端技術を活用したスマートシティサービス(5G等活用サービス)実証事業」に採択された。
4社はプロジェクトを通じて、ヒトの移動ではなく「モノが移動する」新たなスマートシティの実現に向けて、5G を活用し西新宿エリアにおけるラストワンマイルを自動走行ロボットが配送するサービスの実証実験を、2022年1月頃から行うという。また、実証実験のモノの配送サービスを利用し、共同で課題検討などをしていく事業者を募集する。
実証実験の背景と目的
西新宿エリアは、デジタルの力で東京のポテンシャルを引き出し、都民が質の高い生活を送ることを目指した概念である「スマート東京」の先行実施エリアとして、5Gなどの高速モバイルインターネット網を21世紀の基幹的公共インフラと位置付け整備を促進する構想である「TOKYO Data Highway基本戦略」における5Gの重点整備エリアのひとつに設定されている。
プロジェクトでは、その西新宿エリアを全国に先行する実証エリアとし、東京都内において5Gを活用したサービスの事業化を促進することを目的としている。
ティアフォー社はパートナー企業である損保ジャパン、KDDIと共に、2020年から自動走行ロボットを活用した配送サービスについて協力体制を構築してきた。また小田急電鉄は新宿中央公園などの地域資源を活用し、西新宿エリアの魅力創出に向けた取り組みを推進してきた。実証実験では、自動走行ロボットによる新たな配送サービス事業の実用化に向け、技術・運用・事業面での課題を可視化し、早期実用化を促すことを目的として実施するとしている。
プロジェクトにおける実証実験の概要
「ヒトが移動する」街から「モノが移動する」スマートシティへ、をテーマに自動走行ロボットによる5Gを活用した配送サービスの実証実験を行う。
走行エリア
テーマ
「ヒトが移動する」街から「モノが移動する」スマートシティへ
1.自動走行ロボットによる配送サービスプラットフォームの構築
・地域内の「ラストワンマイル配送」プラットフォームとして、自動走行ロボットを活用した実証を実施
・多くの公道自動運転実証で培った走行技術、運行管理技術、5Gを活用した遠隔監視技術、トラブルサポートなど、配送サービスの実現に必要となる先進技術を、事業者向けにパッケージングして提供
2.西新宿エリアでのサービスイメージ想起と実用化への課題発掘
・事業者と広く連携してサービスシナリオを立案し、実際のサービスイメージを想起させる実証を実施
・実施の結果、実用化にむけた課題について、技術面・運用面・事業面で洗い出しと対応方針の策定
取り組み内容
さまざまなサービスシナリオに沿ったユースケースを用意し、西新宿エリア内に複数設置された「ミーティングポイント」までモノやサービスを積み込み、自動走行ロボットが配送。
ユースケース例
事前予約されたお客さまへ、自動走行ロボットがホテルから公園まで飲食物をお届け。ホテルのサービスを屋外でも楽しめる新しい過ごし方の提案により、スマートシティ化が進む西新宿の“未来のライフスタイル“が体感可能。
※その他にも今回募集する事業者とさまざまなユースケースを検討予定
車両
自動運転システム「Autoware」を搭載した自動走行ロボットを、実証実験に向け新規に開発予定
各社の役割
このプロジェクトにおいて、西新宿エリアでの自動配送サービスの実証実験を共同で実施する事業者を募集しているとのこと。詳細に関心のある事業者は以下のメールから連絡を受け付けているとのことだ。
<事業者募集に関する連絡先>
ティアフォー事業本部:sales[@]tier4.jp
□損保ジャパン株式会社
西新宿エリアで5Gを活用した自動走行ロボットによる配送サービスの実証実験を展開
リリース記事:https://www.sompo-japan.co.jp/-/media/SJNK/files/topics/2021/20210820_1.pdf?la=ja-JP