記事のポイント
・株式会社竹中工務店(以下、竹中工務店)は、建築現場向けのアプリである「位置プラス」シリーズの新たなラインナップとして、高所作業車の位置や予約等を総合的に管理できるアプリ「高車管理」を開発した。
・このアプリはグループ会社である株式会社朝日興産(以下、朝日興産)を通じ、7月1日より外販が開始されている。
高所作業車の位置管理・予約・配車・返却にかかる手間・コストを削減
竹中工務店が展開している、建築現場向けアプリの「位置プラス」シリーズに新たなラインナップとして、建築工事における高所作業車の位置や予約等を総合的に管理できるアプリ「高車管理」を開発した。アプリはグループ会社である朝日興産を通じ、7月1日より外販が開始されている。
高所作業車の位置情報や予約の状況がモバイル端末やPCでリアルタイムに確認できることから、元請け、協力会社、レンタル会社の手間が低減されるとともに、高所作業車のレンタル・運用コストが削減できるという。
近年需要が増加している大型物流倉庫や、生産施設、商業施設、病院などの建築工事では、内装・設備工事の足場として多くの高所作業車が利用される。しかしながら高所作業車の管理は手間のかかる業務となっていた。
出典:竹中工務店
そのような状況の中、竹中工務店では2016年に高所作業車の位置探索ができる「位置プラス探(たん)」。2018年には高所作業車の予約管理アプリ「高車予約」をモバイル端末用アプリとして発表し、他社を含む全国50以上の作業所で活用してきたという。
そしてこの度、高所作業車の管理に関わる機能を統合するとともに、さらなる業務効率化機能を追加し「位置プラス」シリーズの新たなラインナップとして、高所作業車の総合管理アプリ「高車管理」(特許登録)を開発、提供していく。
高車管理アプリ特長
①探す
マップ上で高所作業車の位置が検索・確認でき、利用する高所作業車を探す手間が省ける。
②予約する
作業所がレンタルしている高所作業車を1クリックで予約可能。元請職員の権限では日々の予約とは別に協力会社に専用車として割り当てることもできる。
③予約率・稼働率
現場全体、フロアごと、協力会社ごとに予約履歴を集計することで、予約率を見える化。配置の見直しが必要なフロアや、台数調整が必要な協力会社、予約されていない高車を素早く特定し、現場全体の予約率を高める運用を可能とする。
またビーコンによる位置認識機能と連携することで、1日ごとに高車位置の移動があるかどうかを判定する簡易稼働率を算出でき、おおまかな稼働状況を把握することができる。
④配置見直し
簡易フロアマップ上でドラッグ&ドロップにて、高車の配置を見直すことが可能。ビーコンを利用せず、手動でフロアのみの高車位置管理をする際に活用できる。これは小規模・少台数の場合に適している。
⑤返却する
レンタル会社担当者のメールアドレスを登録しておくことで、返却高車リストと引取場所の地図が入った返却依頼メールを自動返信できる。
⑥レポート
現場全体の利用状況を把握するための協力会社ごとに集計した予約履歴レポート、故障時の責任分担を明確にするための高車個別の予約履歴レポートを出力できる。
出典:竹中工務店
今後このアプリは、高所作業車の利用台数の多い作業所に年間50以上導入する予定とのこと。また、グループ会社の朝日興産にて、レンタル会社5社と提携し、アプリをクラウドサービスとして提供できる体制を構築しているとのことで、建設業界全体の生産性向上・魅力向上に貢献していく考えだ。
□株式会社竹中工務店
高所作業車の総合管理アプリ「高車管理」を開発、「位置プラスR」シリーズにて外販開始
リリース記事:https://www.takenaka.co.jp/news/2021/06/03/