テラドローン、UTドローンによる検査で石油業界におけるDXを推進

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記事のポイント

・テラドローン株式会社(以下、テラドローン)が、出光興産株式会社(以下、出光興産)の石油タンクの肉厚測定の実証を実施した。

・また、テラドローンのグループ企業であるオランダのTerra Inspectioneeringが、ロイヤル・ダッチ・シェル社のプラント点検業務の効率化に、ドローンを活用した膜厚検査の実証も実施した。

テラドローンがドローンを活用した超音波探傷検査および、膜厚検査の実証実験を実施

テラドローンは点検作業の効率化のため、UTドローンを活用した各種実証実験の実施を行った。1つ目はテラドローンのグループ会社であるオランダのTerra Inspectioneering社によるプラントの点検業務効率化に向けた、膜厚検査の実証実験だ。


出典:テラドローン

膜厚とは、乾燥した塗料の膜の厚みの事を指す。一般的にこの膜厚の検査には膜厚計を使用した非破壊検査と、電解液を使用する破壊検査の2種類がある。

測定機材として、塗料業界向け検査・測定機器の設計などを行うイギリスのElcometer社製のセンサーを使用したUTドローンを使用しており、板厚の検査とは異なりミクロン単位まで探査が可能という。

Terra Inspectioneering社は、石油会社であるロイヤル・ダッチ・シェル社のオランダ拠点に対して、板厚検査、目視検査、フレアスタック等のサービスを提供してきたが、この度の実証実験の成功により、一層のサービス拡大に取り組んでいく。

また、このUTドローンを活用した膜厚検査は、橋梁などのインフラ点検においても活用が可能であり、UTドローンの日本国内での実用に向けた実証実験を進めているとのことで、出光興産の石油タンクに対し、UTドローンでの超音波探傷検査を実施した。


出典:テラドローン

出光興産は最先端のデジタル技術を導入し、オペレーション業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進している事もあり、その取り組みの中で今回の実証実験が実現したという。

実験目的としては、UTドローンのタンク内部での安定飛行の検証と、目視検査における近傍肉厚測定や保安検査のための肉厚地として活用可能な精度のデータ採取、UTドローンによる測定速度、1日当たりの実施可能数の検証となる。


出典:テラドローン

実験では、検査対象のタンクに対しタンク壁面の検査を実施。腐食部分にもドローンに搭載されたブラシを使用しながら肉厚測定を行い、精緻なデータ取得に成功している。タンク点検にドローンを活用することで、足場の設置にかかる人員・時間・金銭コストなどの削減が実現可能だ。

テラドローンでは日本国内へのUTドローン導入を本格化させており、石油業界におけるDXを推進していくことで石油業界の安定成長を支援していく考えだ。


□テラドローン株式会社
1.Terra Inspectioneering、ロイヤル・ダッチ・シェル社に対し、ドローンで膜厚検査の実証実験を実施
2.テラドローン、出光興産の石油タンクに対しドローンで肉厚測定の実証実験を実施
リリース記事1:https://www.terra-drone.net/blog/page-8807/
リリース記事2:https://www.terra-drone.net/blog/page-8802/

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