記事のポイント
・株式会社Wave Technology(以下、Wave Technology)が、新たに測距レーザー及び磁気センサを活用した高精度位置測位技術サービスを2021年3月より開始した。
・Wave Technologyでは2020年10月にAR(拡張現実)を活用した高精度位置測位技術サービスを既に提供しており、それに続く位置測位技術となる。
国際物流総合展2021(3/9~3/12)Aichi Sky Expoにてデモ機展示
昨今のコロナ禍において宅配等の物流が急増しているが、物流を効率化する重機やフォークリフト、搬送車などの自動運転には高精度な位置測位技術が必要不可欠となっており、今高い関心を集めている。
Wave Technologyではそんなニーズに応えるため、現在提供しているARを活用した高精度位置測位技術サービスに加え、新たに測距レーザーと磁気センサの2つの方式をサービスのラインナップに追加した。ユーザーごとに異なる屋内環境下において、最適な屋内測位システムを技術コンサルティングで提供する。
測距レーザ方式(出典:PRTIMES)
磁気センサ方式(出典:PRTIMES)
測距レーザー、磁気センサによる高精度位置測位技術の概要
Wave Technologyでは、位置測位技術の中でも、定義された絶対位置のポイントからの移動距離と方位を、車速パルスやジャイロセンサで検出し位置を特定する技術である「自律航法」に注目。自律航法の課題であった位置情報の累積誤差の補正手段として、AR活用による高精度位置測位技術を用いる方式を2020年10月から提供している。
そしてこの度、測距レーザーまたは磁気センサを活用することによる補正を行うという新たな方式を開発。この補正方式により、ユーザーごとに異なる位置測位の環境下に応じた最適な屋内位置測位システムを、導入コストを抑えつつ実現可能とした。
測距レーザー方式は、絶対位置を定義したポイントである「サインポスト」と呼ばれるポイントに、規則的に開口部を設けたプレートを設置し、移動体側の測距レーザーでプレートまでの距離変化のパターンを検出することで、サインポストを特定する。(下図)
出典:PRTIMES
磁気センサ方式は、サインポストの床面に磁気テープを貼り付け、移動体側の磁気センサでその磁気変化のパターンを検出することでサインポストを特定するという方式となっている。(下図)
出典:PRTIMES
従来のサインポストの検出方法では、BLE(Bluetooth Low Energy)などの電波発信機をサインポストに設け、移動体側に取り付けられた受信機で電波強度を測定することで、サインポストの検出をするという手法が考えられてきた。
しかし、この方法では以下のような課題があるという。
・環境により電波強度が変動することによる検出精度の低さ。
・送信機に電源が必要なため設置工事コストが高い。
・電池を使用する場合には交換等の手間がかかる。
今回開発された「測距レーザー方式」「磁気センサ方式」いずれもサインポストに電源が必要ないため、物流倉庫などへの導入がしやすく、電池交換などのメンテナンスの手間もかからないという特徴がある。
出典:PRTIMES
これら技術サービスについては、2021年3月9日(火)~ 3月12日(金)に、愛知国際展示場にて開催される「国際物流総合展2021」にて出典されるとのことだ。
国際物流総合展2021ウェブサイト:https://www.logis-tech-tokyo.gr.jp/ltt2021/index.html
□株式会社Wave Technology
測距レーザーおよび磁気センサ活用による高精度位置測位技術サービスの提供を開始
リリース記事:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000031647.html