国産ドローンを活用した屋内点検のDXソリューションが登場

sugitec

記事のポイント

・ブルーイノベーション株式会社と、株式会社自律制御システム研究所(ACSL)が、ACSLの国産産業用ドローンの「Mini」とブルーイノベーションの「Blue Earth Platform(BEP)」を連携させたDXソリューションをリリースした。

・ソリューションはドローンによる屋内点検作業を効率化するものとなっており、5G通信、エッジAIを活用したプラント点検と、RFIDリーダーを活用した倉庫内の在庫管理の2種類となる。

5G通信/エッジAI搭載「プラント自動点検」、RFID搭載「倉庫内自動在庫管理」

ブルーイノベーション株式会社(以下、ブルーイノベーション)と、株式会社自律制御システム研究所(以下、ACSL)は、ACSLの国産産業用ドローンの「Mini」と、ブルーイノベーションのソフトウェアプラットフォーム「Blue Earth Platform(以下BEP)」を連携させた、屋内作業のDXソリューションを共同開発した。

ソリューションは2種類。5G通信とエッジAIを融合させた「プラントの自動点検」と、RFIDリーダーを搭載した「倉庫内自動在庫管理」で、1月よりリリースされている。

プラント自動点検ソリューション

プラント自動点検ソリューションは、その名の通り、プラント内の点検作業をドローンにより自動化させるソリューションとなっている。近年、プラントや工場では機械設備等のトラブルが発生する前にメンテナンスを行う予兆保全のニーズが高まっているが、効率的・効果的な予兆保全には現場設備の点検状況をデータ化し、リアルタイムに共有・蓄積していく必要がある。

現状では人による目視点検が主流となっており、多くの現場では手書きのチェックリストが使用されており、そのために点検に多くの人員と時間を要し、またその結果も属人化する傾向があり共有・蓄積がされにくいという課題があったという。

この課題を解決すべく開発されたのがプラント自動点検ソリューションだ。5G通信デバイスが搭載されているACSLの国産産業用ドローン「Mini」がプラント内を巡回することで、設備の状態やデータをデジタル化できる。取得データはエッジ側(ドローン側)でリアルタイムにAIで解析され、その場で解析結果の把握ができるようになっている。

取得される大量のデータは高速・安全にBEP上に共有・蓄積され、解析結果に応じBEP上でドローンやカメラに新たなミッションを自動で付与し、それを遂行させることで、高速かつ効率的、低コストでの点検を実現する。

倉庫内在庫管理ソリューション

RFIDリーダー搭載ドローンによる倉庫内在庫管理ソリューションは、倉庫内棚卸作業を自動化、デジタル化、効率化するソリューション。倉庫内物流では、一部業務のデジタル化は進んではいるものの、棚卸業務は作業員による計数作業が主流となっている。他業務を止めて行う人手による棚卸作業の非効率性と、高所作業となることからその危険性が以前より指摘されているという。

この過重労働と人為ミスのリスク、作業員の安全確保への課題解決を目指し、倉庫内在庫管理ソリューションが開発された。ソリューションは、電波によりタグのデータを非接触で読み書きができるRFIDリーダーをドローンに搭載し、そのドローンでデータ取得することで、棚卸作業をデジタル化・効率化させる。

BEPを活用することで、複数のドローンによる同時棚卸や、既存のシステムと連携させることで他の作業工程も含めた統合管理が可能になるという。今後は業務終了後に全自動で在庫棚卸を行い、翌朝には結果を確認できるサービスに対応していくとのことだ。


□ブルーイノベーション株式会社
国産ドローンを活用した屋内 DX ソリューションを共同リリース
リリース記事:https://www.blue-i.co.jp/news/4065/

プラント自動点検ソリューションの紹介
https://www.blue-i.co.jp/solution/inspection/4056/

倉庫内在庫管理ソリューションの紹介
https://www.blue-i.co.jp/solution/inventory/4060/

□株式会社自律制御システム研究所
国産ドローンを活用した屋内DXソリューションを共同リリース
リリース記事:https://www.acsl.co.jp/news-release/press-release/1690/

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