こんにちは。依然として猛威を奮っている新型コロナウイルス。Withコロナと言われる昨今では、多くの企業では業務のリモート化が浸透してきていますが、現場業務に関してはどうしても難しい部分もあるのが現実です。
しかしこのwithコロナに対応すべく、「株式会社レスターエレクトロニクス」とドローン事業で有名な「ブルーイノベーション株式会社」が、共同プロジェクトを発足。
物流業務省力・在庫管理、プラント・工場内点検、AI・画像認識検査等のソリューションを展開する「SccS(Solvong customer concerns with Sensing)」プロジェクトをスタートし、Withコロナ時代の現場における業務のリモート化の実現に向けスタートしたそうです。
レスターエレクトロニクス概要
国内外の半導体・電子部品を取り扱うエレクトロニクス商社として、イメージセンサーをはじめ幅広いラインナップと豊富な実績を有する。また、関連技術やシステム提案、グループ事業やパートナー企業との共創により、多様なサービスを提供している。
ブルーイノベーション概要
複数のドローン・ロボットをコネクトして統合制御管理する基盤プラットフォームBEP(Blue Earth Platform)と組み合わせて、倉庫棚卸やプラント点検等、様々なユーザーにドローンやロボットを活用したIoTソリューションを提供している。
物流業務、プラント内点検、画像認識検査等に展開しセンサーメーカーの参画を広く募集
業務のテレワーク化は急速な普及を見せていますが、現場業務に関してはまだ多くの課題が残っており、普及には程遠いのが現状です。
レスター社では、エレクトロニクス商社としての知見と技術力を活かし、幅広いパートナーの中から最適なセンサー、エッジAI、ロボット、5G通信等の最適なハードウェアを選定。
一方のブルーイノベーション社は、BEPによりドローン・ロボットを遠隔で制御管理する部分を担当し、さらにドローン・ロボットに搭載されたセンサーの情報をBEPと連携する人工知能で解析し、ソリューションを提供。
出典:レスターホールディングス
両社のコラボレーションは、幅広い選択肢の中でソリューションに最適なハードウェアとソフトウェアの融合を可能とし、物流倉庫や工場・プラント、小売業などといった現場部門でのIoT化、データ収集、報告書作成といったニーズに柔軟に応えるトータルソリューション「SccS」を提供します。
具体例
具体例として挙げられているのは、AIセンサーや3D画像センサー等の高性能・高機能センサ―を用いて状況判断をしながら最適な処理をおこなうことで、空きスペースや非常に作業精度の高いドローンによる物流倉庫内での棚卸作業を実現できる、などがあります。
出典:レスターホールディングス
より高精度なデータを得るために、多様なセンサーニーズはますます高まっており、ソリューションの幅を広げるためにセンサーメーカー等がパートナーとして参画出来る制度を構築し、広く募集をかけるとのこと。
まとめ
両社では2019年1月に資本業務提携を締結。来たるべきクラウドモビリティ社会を目指し共同でビジネスに取り組んでいます。今後より一層事業を加速拡大させ、現場の環境改善に貢献していくとのこと。
現場業務はなかなかリモート化が難しい部分はあるかと思いますが、それでもまずは現場へソリューションを導入することで部分的であってもリモート化が図れる部分や、例えリモート化が難しい場合でも大幅な省力化が可能になる部分というのは間違いなくあるでしょう。
奇しくも新型コロナウイルスの影響で、テクノロジーがやや遅れていると言われていた日本国内でも、あらゆる業界でITソリューション等の活用が加速しています。例え新型コロナの驚異が去った後でもこの流れは留まることはないと思われますので、積極的なソリューションの活用は今後より大事になってくるでしょう。