こんにちは。様々なもののオンライン化、テクノロジーによる効率化が進む昨今。工事現場では完成予想をそのまま現実世界にもってくるAR技術等の活用事例が増えてきています。
完成予想をそのまま現実に適用できることが強みのAR/VRは、紙や模型などをベースとしている住宅業界において有効活用のできる技術であることは容易に想像できる所ですが、いよいよ満を持した本格的ツールが「株式会社ジブンハウス」よりリリースされたようです。
住宅営業にかかる時間と手間を圧倒的に削減するツール
そのツールは全国の工務店向けにリリースされた「WARP HOME(ワープホーム)」という名のツールで、従来約2~3週間かかるという業務が瞬時に完了するという効率化を実現しています。
出典:WARP HOME
住宅販売の営業において、現状では現場となる工務店では紙や模型ベースという、未だに時間と手間を要する営業ツールが主流となっているそうです。
また、各工務店が独自に蓄積してきた営業ノウハウも、それらのデータ化や情報の共有が不十分なことや、営業スタッフの個人の手腕によってクオリティが左右されるといった課題等も抱えています。
「WARP HOME」では、それらの課題を解決する3つの機能を搭載
1.何もない敷地にモデルハウスを出現させ体験できる「AR敷地見学機能」
2.VRを使ったバーチャル内覧機能
3.土地と物件の自動マッチング機能
これらのツールで約2~3週間の業務を瞬時に行うことが可能になっています。
全国の工務店の技術やノウハウを最新技術で伝えるWARP HOME
工務店の問題点1:営業スタイルの問題
例として、まずパースや図面等の作成作業に多大な時間と手間を要すること。そのためにお客様のご来店日に具体的な提案ができず、後日何度も打ち合わせが必要となります。昨今では共働き世帯の増加や、感染拡大防止による外出自粛が強いられる今日にはそぐわない営業スタイルとなってきています。
工務店の問題点2:データ共有とスタッフスキル
従来の営業手法では、スタッフのスキルによって出来が左右される上に、工務店が積み上げてきたノウハウや住宅モデルのデータ化・共有も遅れており、営業スキルが均一化・最大効率化できていない。
これら問題点を最新技術で解決し、時間・手間などのコストを最小化していくことが、創業以来、同社が加盟店と取り組んできたことで、その実践や経験で培われたノウハウ、テクノロジーを凝縮し、あらゆる工務店に応用できるようまとめられたパッケージが「WARP HOME」ということです。
あらゆるワープを可能にするWARP HOME
営業にかかる無駄な時間をワープ
図面作成に手間と時間がかかり、2~3週間要していた成約までの時間を、最短で1日までに短縮。これによって従来の時間コストや人件費の大幅な改善が見込まれます。さらに浮いた時間を利用することで、インテリアなどライフスタイル部分の提案に時間を活用できます。
自宅にいながら現地へワープ
タブレット端末さえあれば活用可能で、ユーザーが現地モデルルームに出向くこと無く、具体的な提案を受けられる。
ユーザーが自分らしい暮らしへワープ
AR/VRのテクノロジーを活用しユーザーの思い描く未来の暮らし方を、具体的なビジョンとして映し出すことが可能。
WARP HOMEの3機能:AR/VR土地建物自動マッチング
1.ARを使った敷地見学機能
何もない敷地にタブレットをかざすだけで、選択したモデルハウスをARでその場に出現させることが可能。さらにタブレットを持ちながら移動することで、本物のモデルハウスを見学しているかのように、AR上で家の中も歩き回ることができます。またその場でモデルハウスを変更することも可能で、手軽に複数の物件提案が可能に。
出典:WARP HOME
2.VRを使ったバーチャル内覧
各工務店の持っているオリジナルのモデルハウスを高精細VRにすることで、ユーザーにタブレットでその場で体験していただけます。図面やカタログでは説明しきれない商品の魅力をリアルに伝えることが可能。
出典:WARP HOME
3.土地・建築自動マッチング機能
建築基準法に則り、土地の条件と照らし合わせ、建ぺい率や容積率、斜線制限をクリアした物件候補を自動選出できます。
出典:WARP HOME
まとめ
このツールは、同社の加盟店で実際に運用されてきたものとなっておりますので、ツールのそれぞれの機能の効果は確かなものとなっているでしょう。
中でもARでの敷地見学などは、効果的なツールではないでしょうか。実物大で建物の外観や中まで見学できることで、かなり具体的なイメージを持てることでユーザーの意思決定も早まりそうです。すぐに建物のモデルを変更できるものデジタルならではで良いですね。