ARで仮想空間を共有するリモートコラボアプリ登場

sugitec

こんにちは。進化を続けるAR技術、噂になっているAppleのARメガネも2021~2022年前半あたりにリリースされるという話も出てきており、今後益々目が離せない技術です。

今回ご紹介するのは、ARを活用し仮想の空間を共有し、離れたチームとも遠隔でディスカッションが可能になるというサービス。

デジタル領域で連続的に起業を繰り返すベンチャービルダーの「株式会社FACTORIUM(ファクトリアム)」が開発したサービスとなります。

思いついた時に思いついた場所で仮想空間のホワイトボードでアイデア共有

「株式会社FACTORIUM(ファクトリアム)」は、離れていても生産的に創造的に働ける世界を実現するスタジオプロジェクト「Remote Active Studio」の二号案件として、AR/MR技術を活用したリモートコラボレーションアプリの「floatboard」(β版)を開発。

この「floatboard」を利用することによって、離れたチームとも遠隔でブレーンストーミングを行ったり、物理的なホワイトボードがない空間でも創造的なディスカッションを可能にしています。


出典:PRTIMES

同社では、リモートによるデジタルコラボレーションが加速する時代に、物理的な制限を超えることのできるAR、MR、VRの技術とAI技術の探求を深め、クリエイティブなワークスペースの創造、既存の働き方にブレイクスルーを一緒に興すパートナー企業を募るとしています。

Remote Active Studioとは

FACTORIUMグループでは、すべての事業が新規事業に関するものであり、プロジェクトごとに優秀なスタッフを集結させ、最高のチームを組成。

フルリモートで階層のない自由な組織であり、優秀なリモートワーカーに大きな権限移譲を行い、同時多発的に事業開発を推進できるのがこの組織の特徴とのこと。


出典:PRTIMES

同社ではこの組織を運営していく上で数々の組織・チーム・働き方の課題に直面し、それらの課題を解決するために立ち上げたのが「Remote Active Studio」になります。これはチームメンバーが離れていても創造的に生産的に働けるようなサービスを開発するスタートアップスタジオプロジェクトとなります。

Remote Active Studioの第一弾サービス「reporu」


出典:reporu

今回ご紹介する「floatboard」はRemote Active Studioの第二弾サービスとなりますが、第一弾は2019年からリモートワーカーのためのOKRレポーティングサービス「reporu(レポル)」を運営中。

[aside type=”boader”] OKRとは
米インテルで誕生し、今やGoogleやFacebook等のシリコンバレーの有名企業が取り入れていることで近年注目を集めている目標設定・管理方法のひとつ。OKRのゴールは全ての従業員が同じ方向を向いて明確な優先順位を持って一定ペースで計画進行すること、とされています。
【詳細リンク:Google re:Work】[/aside]

floatboardとは

遠隔とのリアルのコミュニケーション体験格差をなくすために開発された、AR技術を活用したホワイトボード共有サービス。現在β版で、android端末のみの提供となっています。


出典:PRTIMES

思いついたときに、思いついた場所で、スマートフォンアプリを活用したAR技術によってホワイトボードを浮かべることができ、ライブコミュニケーションが可能となります。

ユースケース「ビジネスパーソンの遠隔ディスカッション」

・離れたチームと遠隔でブレーンストーミングしたい
・物理的制約のない空間でアイデアを書き続けたい
・オフィスでしか確認できなかった情報を持ち歩きたい
・足が不自由でもホワイトボードを自分の高さで使いたい
・文字で説明できないフローや設計を描画しながら会話したい
・外出先でペンやメモがなくてもスマートフォン一つで思考をシェアしたい

floatboard使い方


出典:PRTIMES

1.アプリを起動し、ARボードを表示したい空間にカメラをかざす。
2.アプリの下に表示しているプラスボタンを押してARボードを任意の位置に固定。
3.仲間をARボードに招待する。
4.ライブ配信機能で複数人でアイデアを共有。

主な機能

1.androidアプリで空間認識ができる(depth camera機能のあるものに限る)
2.空間にベクトル(画像)を固定できる
3.指で絵(線)が書ける
4.その空間をリアルタイムで共有できる
5.指を深層学習で認識して空間に絵が描ける(今回未実装)

なぜ今オンラインコラボレーションか。開発の経緯


出典:PRTIMES

新型コロナウィルスの影響でビデオ会議システムを活用する機会が急増しています。しかしビデオ会議を通してホワイトボードを使うような創造的ディスカッションをする体験は十分と言えない状況です。

一方でAR/MR/VR技術やAI技術に期待が集まりますが、VRゴーグルなど高価なデバイスを多くの人が活用するにはまだ時間がかかります。

そこで必ずしもVRゴーグルなどを必要としない方法でのオンラインコラボレーションの必要性が高まると感じ、開発に取り組んだとのこと。

まとめ

オンライン会議のZOOM等でホワイトボードの共有機能はありますが、操作感覚としてどこまで違うのかは気になるところですね。

このアプリは、現時点ではスマホアプリのみですがWEBやVRの環境からも閲覧できる仕組みを構築するとのこと。3D空間を活用したバーチャルプラットフォームにするとのことで、スマホだけでなく今後発売されるAR/VRデバイスなど、物を選ばずそれぞれに表現が最適化された形で利用することが可能になりそうです。

◆記事参考:PRTIMES「AR技術を活用して仮想空間を共有できるリモートコラボレーションアプリ、floatboard(β版)をリリース」

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