こんにちは。世間では連日新型ウイルスに関する情報が流れています。人から人への感染力は然程高くないとのことですが、ウイルスは突然変異をする可能性があるので何ともいえません。
過去に世界で感染者6億人というパンデミックを引き起こしたスペイン風邪の再来にならないよう祈るばかりです。とにかく新型に限らず、この時期は特に基本的な予防は意識しておきましょう。
さて本日は建設現場などで、例えば「現場と現場」「現場と事務所」などの情報共有を手軽にできるアプリケーションの販売が開始されたとのことで、そちらをご紹介します。
クラウド型管理システム「CONNET」で複数現場をつなぐ
アプリ名はクラウド型管理システム「CONNET(コネット)」。Apple社のiOS、Google社のAndroidに対応しており、これらが搭載されたスマートフォンやタブレットに対応するアプリケーションです。
出典:キッズウェイ
最大で4人まで同時にリアルタイム通話できるビデオチャット機能が備わっており、それぞれユーザー同士が離れた場所にいてもリアルタイムに状況・情報を共有できるシステムになっています。
開発は大和ハウス工業株式会社と株式会社フジタの協力のもと、クラウド監視カメラシステムの開発などのIoT事業を手掛ける株式会社キッズウェイが行っています。
普通のビデオ通話と何が違うのか?
1月20日に販売開始となったこの「CONNET」ですが、すでにフジタでは建設現場をはじめ、社内のコミュニケーションツールとして先行導入しており、大和ハウス工業でも導入が予定されているそうです。
こういった複数人が同時接続できるビデオ通話アプリは、有名所ではスカイプを始め他にも色々と存在はしていますが、それらと違う部分としてはホワイトボード機能でしょうか。
ホワイトボード機能は、例えばビデオチャット中に写真を撮影できるようになっており、その撮影した写真に対してビデオチャットをしている人同士が、書き込みを行えるようになっています。
例えば現場作業員が撮影し、気になる部分指示に対して書き込みを行うことで、それを現場監督にリアルタイムで確認してもらい指示を仰ぐことができるので、電話だけのやり取りよりも正確な是正が可能になります。
建設現場など様々な状況で「業務の効率化」また、「現場への移動時間の削減」、「確認待ちの時間短縮」などが見込まれる働き方改革推進アプリとなっています。
開発背景
国交省の策定した「建設業働き方改革加速化プログラム」をはじめとする、働き方改革の推進が社会的課題になっている昨今、現場では現場監督が安全や品質、工程管理などに多くの時間を費やしています。
また、現場内でのコミュニケーション不足から様々なトラブルが発生するという課題も抱えています。一方、現場内作業員にとっては、現場監督への確認・指示待ちに伴う時間ロスが多く発生しています。
これらの問題は大和ハウス工業やフジタの現場でも大きな課題となっていたそうです。そこで、この両社の課題の打開策となる今回の「CONNET」をキッズウェイが開発し、両社の複数の大型建設現場にて半年間の実証実験を繰り返してきたそうです。
そこでの結果が得られたことから、今回の発売に至っています。
CONNET概要
「CONNET」は建設現場と現場監督をはじめとした、関係者同士をつなぐアプリケーション。現場から離れている関係者がリアルタイムで現場状況を把握できます。
出典:キッズウェイ
お互いの顔に限らず、現場の映像で状況を見ながらコミュニケーションがとれるため、現場に向かう移動時間の削減を図れます。また、現場では現場監督が離れていても、その場で判断を仰ぐことができるため「判断待ちに伴う待ち時間の削減」と「作業の効率化」を実現します。
主な機能・特長
ビデオチャット
最大4名でのビデオチャットに対応しており、各現場に関連付けられたユーザー同士で簡単に通話をすることができます。録音・録画にも対応しており通話内容を記録できます。
出典:キッズウェイ
ホワイトボード
現場で撮影した画像を各ユーザー端末に表示し、双方での書き込みが可能。また、書き込んだ画像はクラウドに保存され、進捗管理にも活用できます。
出典:キッズウェイ
ファイル共有
ビデオチャットの録画映像、ホワイトボードの履歴に加え、端末内のその他データもクラウドサーバーに保存可能。保存したファイルは各現場に関連付けられたユーザーであれば誰でも確認できます。
シンプルな操作性
コミュニケーションツールとして特化するため、簡単に操作できることを最優先に。直感的な操作性で説明書が無くても誰にでも簡単に利用が可能。
容易なユーザー追加
各現場へのユーザーの関連付けは、現場ごとに発行されるQRコードを読み取るだけで完了。現場で人員が増員された場合も簡単に「CONNET」でつながることができます。
まとめ
動画を見る限りかなり使い勝手の良さそうなアプリになっていますね。この手のアプリで色々な機能を付けすぎていて誰にでも直感的に使うのが難しそうなものもありますが、やはりそうなると結局は高確率で使わないまま終わってしまうということは往々にしてあります。
このアプリは実際にゼネコンの複数の大型現場で使われて実証されています。色々な作業員さんもいる中で有効性が実証されているのでその使い勝手は言わずもがなでしょう。
やはり変に間口を広げたり、やたらと色々なことができて高機能であったり、機能を後からどんどん追加という事はせず、削ぎ落として洗練するということがまずは大事なことだと改めて思います。