ドローンで棚卸作業を自動化。今秋から実証実験

sugitec

こんにちは。管理人Hashitecです。京都では9月に入ってから30℃を超す気温が続いています。昨日は最高気温35.1℃に達し夏に逆戻りしたような1日になりました。引き続き30℃超えの日が続きますので、熱中症には気をつけていきましょう。

さて本日は、トッパン・フォームズ株式会社とブルーイノベーション株式会社が、ドローンやロボットなどを使い倉庫内の棚卸し作業を自動化するソリューション開発の協業に合意した、との話題がありましたのでそちらをご紹介。

ドローンやロボット、RFID、画像認識を活用した棚卸自動化ソリューション

トッパンフォームズとブルーイノベーション、両社の協業の第一弾となるこのソリューションですが、ドローンにてRFIDタグを読み取ることで倉庫内の棚卸作業を省力化するという仕組みとなっています。


出典:ブルーイノベーション

実証実験は今秋より提供開始。このソリューションサービスの提供を通じて、倉庫内棚卸作業のオートメーション化における運用現場での課題抽出やサービスの高度化へとつなげていくそうです。

各社の強みを活かしたソリューション

トッパンフォームズの強み

トッパンフォームズ社の強みは「RFID」を中心とした、利用する用途に応じたICタグなどの媒体、システムをトータルで提供可能なIoTソリューションが強み。


出典:トッパンフォームズ

RFIDとは、ID情報などを埋め込んだRFタグから、電波を用いることでそのタグのデータを非接触で読み書きするシステム。

非接触の読み取りシステムは他にもバーコードなどがあり、バーコードの場合は1枚1枚個別にスキャンする必要がありますが、RFIDの場合は電波で複数のタグを一度にスキャンすることができます。また、電波が届く範囲内であればタグが遠くにあっても読み取りできます。

ブルーイノベーションの強み

ブルーイノベーションは、このブログでもよくご紹介させて頂いていますのでお分かりの方も多いと思いますが、ドローンを活用したソリューション開発を強みとしています。

複数のドローンを毎回複雑な設定や操作をすることなく一つの指示で自動的に業務を達成できる「Blue Earth Platform(BEP)」とそのサブシステムである独自の自己位置推定技術による屋内自動飛行が強み。

屋内ソリューションでは、最小限のカスタマイズで迅速なソリューション開発を可能とした「BI AMY(エイミー)」を今年6月に開発。AMYは、施設等にマーカーを貼ることでセンサーがマーカーを検知。自己位置推定技術±1cmの精度を実現しています。


出典:ブルーイノベーション「BI AMY」

これにより自由に屋内のソリューションが開発可能。ユーザーインターフェースもゲーム感覚の親しみやすいものとなっており、ドローン機体もこれまでにない斬新なデザインとなっています。

協業、開発の背景

近年、人手不足の業界は多いですが物流業界、倉庫業界も例外ではありません。倉庫での棚卸作業は基本的に人手で行われています。大型倉庫の場合、作業員がリフトに乗り10m前後の高所の棚卸しをすることもあり、労働安全衛生面からも改善が求められているそうです。

これらの事から、業界では棚卸作業をはじめ各種の業務の自動化・効率化の要請は高まっています。


出典:ブルーイノベーション

まとめ

物流、倉庫業界では人の手による作業が中心。業界では劇的な効率化が求められています。この業界に限らずまだまだ人の手による作業や、人の手でやるには危険を伴う作業などが基本となっている業界は多いと思います。

それぞれ強みをもった企業同士が協業し新たなソリューションを開発する、所謂オープンイノベーションを積極的に推進し、現状の課題を解決するソリューションを生み出すことが重要な時代になっていると言えるでしょう。

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