こんにちは。だんだんと朝晩の寒暖差が大きくなってきましたね。とは言え日中の暑さは夏そのもので本日京都では最高気温33度の予想。まだまだ残暑は厳しいです。体調に気をつけていきましょう。
さて本日は、以前にブログで屋内の狭小空間などを点検できる球体型のドローンをご紹介したことがありますが、その球体ドローンとドローンに搭載可能サイズの超高解像度デジタルカメラを使った、狭小空間の点検サービスを開始したという話題。
屋内の狭小空間などインフラ・設備点検などを受託
オリックス・レンテック株式会社が提供するこの受託サービスですが、接触しても飛行可能な「球体型ドローン(ELIOS)」と「超高解像度デジタルカメラ(iXM-100)」の利用が大きな特長になっています。
球体型ドローンの「ELIOS」は炭素繊維素材のフレームに覆われており、ドローンが壁面や障害物に接触したとしても、そのまま飛行を続けることが可能です。
出典:オリックス・レンテック
ELIOSの特長
安全な点検・コストの削減
工場内のボイラーやタンクなど、トンネル等の狭小空間に進入でき点検がおこなえます。安全かつ効率的な作業を実現します。
簡単操作で誰にでも操作可能
操縦経験のない方でも、バッテリーを取り付けるだけで損傷や負傷の心配のない安全な飛行が可能。
出典:オリックス・レンテック
また、独自のフライトコントローラー(制御装置)を搭載しており、屋内などのGPS信号が受信しにくい環境下でも安定した飛行ができます。
プラントの内部や煙突、劇場や工場などの天井部、遊園地アトラクションなどの高所や狭小空間の撮影に適したドローンと言えます。
iXM-100の特長
超高解像度デジタルカメラ
1億画素のセンサーを搭載し、高感度撮影での低ノイズ、ひずみが無く、画像を拡大しても細部まで鮮明で高精細な画像を撮影できる。
出典:PHASE ONE
最大約40m離れた被写体の0.2mm程度のひび割れでも確認が可能。ドローンに搭載することで、これまでにない広範囲にわたる撮影も行うことができます。
サービス特長
この「ELIOS」と「iXM-100」を用いた点検サービスですが、インフラや各種設備の点検箇所の撮影をオリックス・レンテックが受託します。
出典:オリックス・レンテック
球体ドローン導入によってドローンでの屋内設備の撮影が可能になることで、目視点検などの作業の手間や足場の設置コストの削減も図れます。
こちらの「ELIOS」と「iXM-100」は、受託サービスだけでなく個別でレンタルにも対応しているようです。
まとめ
この「ELIOS」は狭小空間で使用する上でコンパスエラーが起こらないという利点があります。コンパスエラーとはドローンに搭載されているコンパスセンサーが電波の影響などでエラーを起こし、ドローンが正常な方角を認識できなくなるというもの。
特に屋内ではこのエラーは特に懸念される不安材料で、ドローン点検にとってこのエラーは致命的なものになってしまいますが、それが起こる可能性が限りなく低くなっているのも大きな特長です。
万が一、エラーが置きたとしてもフレームが搭載されているので接触による破損などの事故が起こらないというのも大きな利点。
狭小空間の点検に適した「ELIOS」は、ブルーイノベーションさんの方ですでに活用されていましたが、今回オリックス・レンテックさんでも取り扱いが開始されました。
違いとしては1億画素を誇る超高解像度のデジタルカメラが用いられている点でしょうか。40m離れていても0.2mmのクラックを確認できるのは驚異的ですね。
屋内の狭小空間で40m離れることはないと思うので、機能面では必要十分と言えるでしょう。