こんにちは。先週末は社員一同、3日間の北海道へと行って参りました。しっかりリフレッシュできましたので我々スギテック、また本日から全力でいきます!さて、本日6月17日は「砂漠化および干ばつと闘う世界デー」という日だそうです。
これは1994年のこの日に「国連砂漠化対処条約」が採択されたことに伴い、1995年1月の国連総会の決議で定められた比較的新しい記念日で、国際デーのひとつになっている。
砂漠化問題ってかなり深刻なんですか?
現状は毎年、干ばつと砂漠化で1200万ヘクタールが失われている。これは日本の国土面積の3分の1だ。その影響で2000万トンの穀物が減少している。
そんなに規模が大きいんですか!?普段まったく意識もしていないのでびっくりしました。かなり深刻な問題ですね…。
こういう問題は、その地域以外の人の無関心も大きな原因になっている。まずはその無関心状態を辞めることだけでも重要だ。
屋内ソリューションに対応するドローンのインドアフライトプラットフォーム
さて、本日はドローンのシステムインテグレータであるブルーイノベーション株式会社の開発した、ドローンのインドアプラットフォームの「AMY」というソリューションをご紹介。
出典:ブルーイノベーション
インドアプラットフォームということで、その名の通りドローンを屋内で自動飛行させることが可能なシステムになっています。その屋内での自動飛行の精度は自己位置推定±1cmという、業界No1の正確さ。
開発の背景と目的
近年のドローンの活躍は目覚ましく、特に空撮、測量、農業といった分野では実用化が進んでおり、今までの作業効率が圧倒的に上がっています。
また今後は点検や警備、物流などの分野への活用が期待されており、特にこれら分野は屋内での利活用に注目が集まっています。
従来のAGVやロボットだけでなく広大な屋内施設を自由に飛び回り、作業効率を圧倒的に上げたいというニーズは高まっていますが、従来のドローンはGPSの援用を受けて屋外で自動飛行します。
GPSは屋内においては入らないため自動飛行するには、GPS以外のセンサによる自己位置推定技術が必要になります。
ブルーイノベーションの「ELIOS」「T-FREND」
これまでブルーイノベーションでは、スイスのFlyability社と連携し、手動飛行によるドローン「ELIOS」を活用して屋内点検サービスを提供したり、大成株式会社、NTT東日本との共同でマーカーや電波を使った自動飛行を実現した、屋内警備用ドローンサービス「T-FREND」を開発・提供しています。
その一方でELIOSとT-FRENDは特化したソリューションであり、倉庫内の在庫管理や棚卸、倉庫内・工場内・商業施設内の警備といったソリューションには適用できないという課題があります。
インドアプラットフォームの「AMY」を開発
そこでブルーイノベーションでは、インドアフライトのプラットフォームを開発し、様々な屋内のソリューションに対して最小限のカスタマイズで素早くソリューション開発可能な「AMY」を開発。
AMYの特長は、センサでマーカーを検知し独自の自己位置推定技術±1cmの精度で、施設にマーカーを貼るだけで簡単にセッティングが可能。
出典:ブルーイノベーション
自由に屋内のソリューションを開発可能でゲーム感覚の親しみやすいユーザーインターフェースで操作が可能な、これまでと一線を画した斬新なデザインのドローンで構成されています。
プロダクトの特長
①インドア(屋内)で自動飛行/手動飛行が可能なドローン
②用途に合わせてユーザーが自由にソリューションを選択できるカスタマイズが可能
※マーカーの貼れる施設が整った環境に限る
③屋内飛行用を想定し、親和性の高いデザインと多くの人が慣れ親しんだゲーム感覚の操作しやすいユーザーインターフェース
機能特長
出典:ブルーイノベーション
①Smart Setup
天井または床面にマーカーを貼るだけで、室内のどこでも自動飛行が可能なので設置が容易。また、アプリではゲーム感覚のインターフェースで簡単に操作できます。
②Smart Flight
業界No1の正確・高精度な自己位置精度(±1cm)を実現(※自社調べ)。また、時刻設定による自動離陸が可能。飛行エリアと飛行ルートは専門的な知識がなくてもアプリから簡単に設定可能。
自動飛行させたいタイミングは時間、日付、曜日など様々なパラメータで指定できます。自動飛行時は飛行前・飛行中を問わず、エラー発生の場合は緊急停止します。
③Smart Monitoring
リアルタイムで映像確認、位置確認、フライトログ取得が可能。したがって過去のフライトログから映像と位置情報の同時確認が可能になります。また、機体が着陸すると同時に撮影動画を自動でサーバーにアップロードします。
まとめ
従来のドローンはGPSで位置情報を把握しつつフライトしていますが、このAMYでは室内にマーカーを設置し、それをドローンのセンサーで読み取ることで自己の位置を認識します。
マーカーは天井か床面のどちらか一面にだけ貼るだけで良いそうで、マーカー設置の手間はありますが、室内でのドローン自律飛行ができることで様々な活用方法がありそうですね。