こんにちは。明日は勤労感謝の日になりますが、元々は農業国家である日本の収穫物に感謝する行事(収穫祭)として、飛鳥時代の皇極天皇の時代に始まった新嘗祭(にいなめさい)の日が、第二次大戦後のGHQの占領政策で国事から切り離され「勤労感謝の日」として改められたものです。
新嘗祭自体は現在も11月23日に天皇が皇居にて新嘗祭の儀式をおこなっています。宮内丁では「宮中恒例祭典の中でも最も重要なもの」としており新嘗祭がいかに大切なものとされているかが分かります。
ちなみに皇居だけでなく伊勢神宮などの全国の各神社でもこの新嘗祭はおこなわれます。「勤労感謝の日はお父さんを労いましょう」も勿論良いと思いますが、本来の目的であった収穫を祝い感謝するということは、日本の大切な文化として忘れてはならないと感じます。
さて、本日は建材とIoTを組み合わせ、居住者の見守りや健康管理などをおこなう取り組みに凸版印刷が着手したというニュースリリースがありましたのでご紹介いたします。
出典:凸版印刷株式会社
居住者見守り・家族の健康管理など社会課題解決に貢献「トッパンIoT建材」
凸版印刷では、従来展開してきた建装材に各種センサーなどのIoT機器を組み合わせることで、社会課題の解決に貢献する新しい建装材「トッパンIoT建材」事業に着手しました。
早速、第一弾として今年の12月から床材と圧力センサーを組み合わせることで、位置の検出を可能にできる「ロケーションフロア™」を不動産事業者や住宅メーカー、医療、介護業、自治体に向けて販売を開始するそうです。
出典:凸版印刷株式会社
ロケーションフロアの特長
1.居住者のさりげない見守りができる
位置情報を測定するセンサーが床材と一体化しています。しかし踏んだ感触は通常の床材と変わりがないため、従来の見守りサービスで使われているカメラや赤外線センサーと比較しても、より自然な見守りができストレスフリー。
この特長は、脱衣場やトイレなどのヒートショックが起きやすいプライベート空間で最大限活かされます。
2.自己発電による省エネの実現
センサーが踏まれた圧力で自己発電をするので、居住者は日常生活で歩いているだけで位置情報をクラウドサーバーに発信することができます。
3.短納期・低コストで施工可能
自己発電により特別な配線工事などが不要。通常の床材と同様の施工が可能なことで、新規物件以外にリノベーションでの活用もでき、短納期・低コストで利用できます。
今後のトッパンIoT建材のラインナップ
1.日常的な健康管理ができる床材
体組成計を組み込んだ床材により、日常生活の中で自然に体重・体脂肪率などの身体情報を取得できます。管理ツールとの組み合わせで、同居の家族それぞれのデータ管理が可能。
2.情報表示できる壁材
ディスプレイと化粧シートを組み合わせた壁材で、生活情報や地域情報を受信し表示。ディスプレイを非表示にすることも可能なので、日常生活において空間デザインを損なうことなく利用可能。
まとめ
建材そのものにセンサーを組み込むことで、これまでと何ら変わることのない空間にいながら各種のデータが取得できるというのは、まさに近未来の住宅という感じですね。
電力も電源を必要としない自己発電というところがポイントです。日常生活の中で何も意識することなくテクノロジーが稼働している魔法のような世界はこれからも広がっていくでしょう。