こんにちは。11月に入りかなり冷え込みがきつくなってまいりましたね。これから忙しくなる時期だと思うので、体調を崩さないようにしっかり管理していきましょう。
以前にご紹介した音声認識入力を活用し図面への手書き入力を無くした、建築工程管理のプラットフォーム「AmiVoice」ですが、そちらから新サービスが昨日より開始されたということで、そちらのご紹介。
対象の業務を拡張。新たに「配筋検査Ⅱ」を開始
まず「AmiVoice」についてですが、こちらはタブレットやスマートフォンを持って現場検査をするシステムで、タブレットに図面を入れて検査をし劣化を入力する、という所までは最近のシステムではよくあります。
AmiVoiceの場合、劣化箇所等を入力する際に該当の箇所をタップして音声入力をするという所が特徴です。自分で発声したものがそのまま該当箇所に文字として入力されます。(勿論手入力や音声入力後の修正も可能)
入力の早い人、遅い人、システムの扱いに慣れている人、慣れていない人関係なく、誰でもタップして声で場所と指摘事項などを発声するだけで素早く入力が完了します。
そのAmiVoiceを配筋検査に特化し拡張させたのが今回の「配筋検査Ⅱ」です。
出典:AmiVoice
配筋検査Ⅱ概要
このシステムは配筋検査、検査後の事後処理を効率的に行えるようになっています。図面や作業指示書、マニュアル・色見本・各種帳票・写真等、あらゆるデータをオンラインで保存・共有可能。クラウドでの管理なので現場と事務所での連携や共有もスムーズです。
出典:AmiVoice
1.検査シート
音声入力により、配筋検査の各種確認項目の検査をおこないます。検査後はチェックマークが表示されるため、検査漏れを防ぐことが可能。
2.指定箇所検査
事前に図面上の場所を指定し、検査項目を設定できます。アイコンの色により検査済・未検査を一目で確認することができるので、検査漏れの防止ができます。
3.自由検査
図面上の場所を指定して自由に指摘事項の作成がおこなえます。
開発背景
働き方改革が進められる中、建設業界では人手不足と長時間労働を背景に、各社とも急速なICT化を推進しています。
音声認識を活用したAmiVoiceは販売開始より1年で100社を超える建設会社に導入されているそうで、そこからのユーザーの声を反映させて対象業務を拡張したのが今回の「配筋検査Ⅱ」です。
まとめ
今の音声入力はかなりの精度になっているので、文章の誤認識もほとんどないでしょう。一度音声入力を経験すると手入力はかなり面倒くさく感じるでしょうね。手で入力するだけだと思っていても、実際結構時間をとられていると思います。
出典:AmiVoice
声で素早く入力できるようになることで、検査の流れもスピーディーになりそうです。
現場のICT化は人手不足の業界にはなくてはならない対策ですが、現場にも様々な形があるので、1つのシステムを作れば全てに対応できるシステムというのは中々難しいです。
一つの現場に特化したものを作ると、少し違った現場では使えない、使いにくい、ということは往々にしてあります。だからといって汎用的なものにしても手間が増える傾向もあり、開発設計の落とし所に頭を悩ませる所です。
数々の経験・知見を持っている自社で開発できれば小回りもきいて言うことはないですが、それができるのはスーパーゼネコンくらいでしょう。
建設業界向けに「Kintone」みたいなプラットフォームで簡単に追加・変更できるような調査システムがどこかから出てきてくれれば言うことないんですが。。