こんにちは。まずは昨日ですが非常に残念なニュースがありました。1日の午後3時半ごろに、横浜市で9階建てビル屋上付近の外壁が一部剥落し、歩道を歩いていた会社員男性(65)に直撃し病院へ運ばれたもののお亡くなりになったそうです。
この剥落に台風との因果関係があったかどうかは不明です。今後の捜査で明らかになると思いますが、このようなニュースを見る度に我々のような修復する側としては、何とも言えないもどかしさを感じてしまいます。
今回のような死亡事故になるケースは少ないですが、こういった外壁等の剥落のニュースや、また人知れず落下しているものは数多くあります。
たまたま下に人がいなかったから大事にならなかったとは言えあってはいけないことです。その為に定期診断が存在していますので、管理者の方は定期報告義務を怠らないようお願いしたい所です。
とは言え、前に大阪北部地震の記事でも書きましたが、面倒だとか知っててやらないなどという怠惰な理由は論外ですが、管理者側も好き好んで定期報告をしない訳でなく、その重要性を知っても尚、補助金もなく金銭面で難しい現状があるのも事実。十把一絡げで扱われると困る管理者さんも多くいるのが実状です。
擁護する訳ではないですが、こういったニュースが出ると管理者・所有者、また売り主や定期診断をおこなった会社に責任が追求されていく訳ですが、一方的に糾弾するのではなく根本を解決していかないと同じことは何度でも起こる可能性は高いです。
補助金を導入するのか?剥落が問題であればいっその事スイスなどのように外壁タイル張り自体を法律で禁止したり、高層の建築物のタイル張りには何らかの規制を施したりするのか?
「法律で決めたから絶対やってね。でも掛かる費用に一切補助はしない」では流石に酷ですね。もう少し管理者側の立場に立ったものになるように歩み寄りがあればと思ってしまいます。
さて、長くなりましたが本日は対話型AIロボットを高齢者の健康増進に役立てようというサービスのご紹介
対話型AIロボット「ZUKKU」を活用した健康増進サポートの実証
これは長谷工アネシス、長谷工シニアホールディングスが、株式会社ハタプロ社の「ZUKKU(ズック)」という対話のできるAIロボットを活用し、共同で実証をおこなったもの。
出典:ハタプロ
ズックとは
・わずか身長10cmで安価で手軽に導入可能な手のひらサイズの対話型AIロボット。
・スイッチ1つで特殊な設定を必要とせずクラウドに通信ができます。
・話しかけた情報は、クラウド型マーケティング管理システムに蓄積され可視化。人を手助けする提案や行動を促進します。
今後、高齢化社会を迎えるなか健康寿命の重要性が高まっており、長谷工シニアでは高齢者住宅においてコミュニケーションロボットを活用した介護予防体操の普及をおこなっているそうです。
今回の実証では、今年5月から入居者からズックに話しかけてもらい、そこから得られる食事バランスや活動、社会参加状況、体調などの暮らし情報取得と、それに基づく最適な情報を提供するのが目的です。
実証内容と結果
こちら対象の有料老人ホームの入居者5名に対し5~8月の3ヶ月間、以下の実証をおこなったそうです。
出典:長谷工コーポレーション
◆実証概要
1.ズックの音声とタブレットの画面表示による話しかけ。
2.対話ログや毎日のセルフチェックによる暮らし情報(食事バランス、活動、社会参加状況、体調等)を取得。
3.ズックとの会話により暮らし情報をもとに生活改善につながる情報を提供。
4.情報の提供による生活改善など変化等について効果を分析。
◆結果
能動的な操作が求められるスマホとは違い、ズックから話しかけられることで、暮らし情報の取得と情報提示による正確の変化が確認できた。
出典:長谷工コーポレーション
対象者5名へのセルフチェック結果の改善項目をフィードバックした所、約8割の項目が改善されたそうです。
まとめ
私達は日常において当たり前にスマホを操作し、情報を能動的に取得しにいっていますが、やはり高齢になってくるとスマホの細かい画面を見たり、それを操作するとなるとそれなりに大変になってきます。
そこを声で操作する対話型のAIロボットにすることで、そのネックになっていた部分が解消されます。
最近ではスマートスピーカーなど音声入力端末も増えてきており、音声入力も日々使いやすくなっています。音声入力の良い所は老若男女問わず悩まず操作ができるという所でしょう。
そしてAIロボットの良い所は、向こうから話しかけて接触してくるので話しやすいですし、人を相手にしていない分、話す方も話しやすいのかもしれませんね。
AIはこれから早くて5年遅くとも10年以内に人間レベルの知能のものになる、という風に40%もの研究者が答えているそうです。
人間とは違い、瞬時に情報を引き出し覚えていること、覚えたことも忘れることのないAIは社会にどのような影響を与えるのか?興味深いですね。