こんにちは。8月ももう今週で終わりますね。まだまだ暑い日は続いていますが、涼しくなる頃にはもう年末に向かってあっという間に進んでいくことでしょう。1年は早いですね。
さて、本日は少し変わり種のドローンのご紹介。ドローンとは言っても空を飛ぶのではなく、陸上を走るというものです。陸上を走る時点でドローンと呼べるのかという所ですね。
ちなみにドローンの由来は調べてみると諸説ありますが、ひとつはオスの蜂のことを英語で「drone」と呼ぶらしく、オス蜂の羽音がドローンのプロペラの風切り音に似ているからという説。
もうひとつは第二次大戦前から英国軍で射撃訓練用に使用されていた標的飛行機(ターゲットドローン)というものがあり、その中に「クイーン・ビー(女王蜂)」と呼ばれる有名な機体があり、その女王蜂から転じてオス蜂=ドローン、と呼ばれるようになったという説があります。
オス蜂の羽音に似ているという説よりは、第二次大戦の頃より使われていたというターゲットドローンの方が個人的には信憑性が高そうだと思います。
ということで今回の陸上のドローンとやらをご紹介。
陸上配送をドローンでおこない社会的課題解決を目指す
この陸上ドローンですが、Amazonなどが目指している宅配をドローンを使って無人でおこなうというものと似ていますね。これは空ではなくこれまで通り陸上を対象としたものです。
出典:PR TIMES
世界最大のペイロードを誇る産業用ドローンを用いたインフラ構築をする株式会社DroneFutureAviation(以下DFA)が取り扱いを開始するそうです。
昨今ではAmazonのようなショピングサイト、Yahooオークションやメルカリなどのオークションサイトなどから自宅で簡単に商品を購入することができ、購入した商品は翌日には届くようなサービスが当たり前になっています。
ユーザー側としては大変便利ですが、大きな問題となっているのが配送業者の人員不足問題。この先少子高齢化が進んでいく中、決して無視はできない問題です。
そこで陸上配送用のドローンが登場
DFAは、世界最大のドローン技術を活用した新たな社会インフラの構築に加えて、陸上での配送を目的とした陸上ドローンでの公道での運用を目指した実証実験をはじめるそうです。
出典:PR TIMES
今回取り扱い予定のドローンは実際にイタリアで配送実験がおこなわれている「Yape」という機体。なかなか親しみのある外観ですね。顔認証システムの搭載の他、最大積載量は70kg。傾斜は30%、段差は7cmまでを超えることができるとのこと。
この「Yape」は国内では既に大手企業との実証実験が予定されており、数年後には実際に人々の歩く道路やビルに、この「Yape」などの配送用ドローンが共存している未来を目指しているそうです。
この陸上ドローンでの配送が安定して実現できるようになれば、人員不足の問題もある程度緩和しそうですね。
まとめ
ネットショッピングはこのまま成長しない訳はなく、世界的な市場で見ても2020年までに毎年対前年20%以上の成長をしていくと見られており、そうなると益々配送業者の人員不足は深刻化してきます。
日本でもドローンで空路を使っての配送のテストなどがおこなわれたり、平成32年には「目視外飛行」を都市部で実現するように政府が本腰を入れ始めた感がありますが、果たして2年後にはドローンによる無人配送が当たり前になっている世界になっているのか。
まだまだ問題は山積みだと思いますが、2年あればまた技術は飛躍的に上がっているのは間違いありません。