こんにちは。世間では明日からお盆休暇だという方が多いと思います。今の所幸いにも休み期間中は概ね天気も大きく崩れることもなさそうなので、ゆっくりと日頃の疲れをリフレッシュしましょう。
夏季休暇のお知らせ
という訳で、スギテックの方も明日からお盆休みに入ります。
休暇期間:18年8月11日(土)~16日(木)
上記期間中にいただいたお問い合わせに関しましては、17日(金)から随時対応させて頂きますのでご了承のほどお願い致します。
さて、本日は久しぶりにMR(複合現実)デバイス「Microsoft HoloLens」を活用した技術をご紹介。HoloLensは何度かこのブログでもご紹介してきましたが、頭にかぶるヘッドマウントディスプレイ型のウェアラブルコンピュータです。
MRで大型の設備導入のシミュレーションを
出典:デジタル総合印刷株式会社
MRはARと同じく現実の空間にCGなどを映し出すことができるシステムで、今回ご紹介するのは工場などに大型の機械や設備などを導入する際に、レイアウトや作業の効率化を確認することを可能とするものです。
この技術を手がけたのは真生印刷株式会社とデジタル総合印刷株式会社の2社で、大型の印刷機械を導入するにあたり開発したそうです。
MRを用いた設備導入シミュレーションの様子
これは真生印刷さんが、大型の印刷機(約30メートルの巨大な印刷機)を導入するにあたって、印刷機会社の小森コーポレーションより提供された印刷機の設計データに基づいて作成。
MR設備導入シミュレーションのアプリで、導入予定の工場内に実物大の3Dモデルの印刷機を投影し、実際に導入のシミュレーションをおこなっているものです。
工場など機械設備導入のある場所で有効
上記のYoutube動画を見れば一目瞭然ですが、設置予定の場所に正に実物大で設備機械が出現しています。見た目もリアルなCGやワイヤーフレームに切替可能です。
CGの配置はどの場所でも自由に配置ができるようになっていて、現状ある機械設備などと干渉しないか?や、導入予定の機械で作業をする際に問題となりそうな部分を検証することができます。
出典:デジタル総合印刷株式会社
まとめ
これは導入時の業務の省力化にかなり有効な活用方法ではないでしょうか?大型の機械を設置するためには色々と考察しなければいけないですし、考察していてもいざ導入した際に不測が出ることは多いでしょう。まだ存在しない物での考察なのでそれは仕方のない部分です。
しかしMRであれば3次元データさえあれば、それを現実世界に持ってくることができます。今の時代、殆どのプロダクトには3次元データはあるはずで、それをこのような形で有効利用することができるのはデジタルの恩恵ですね。
以前に建物の3次元モデルを現地に出現させたり、建物の足場の仮設状況をARで映し出す、といった技術の紹介をしましたが、今後もこういった現実世界を拡張するものは、個人利用ビジネス利用含めて増え続けるでしょう。