こんにちは。猛暑スタートとなった8月、この暑さはいったいいつまで続くのか…お天気サイトでの予想では4日~10日までの期間で平年より高い気温となる確率は80%。
11日~31日にかけてもその確率は60%ということで、今年の8月は最後まで平年よりも暑い日が続く可能性が極めて高い、という予測になっています。気象庁の方でもお盆期間も入る7日~16日の期間については、異常天候早期警戒情報を発表しています。
暑くなると食欲も落ちてくると思いますが、しっかり食べて水分補給して乗り切っていきましょう。
本日はネットインフラ・広告・メディア事業などなど、多数の事業を展開するGMOグループのGMOクラウド株式会社が、主に製造業界向けに開発した人工知能による点検業務の効率化サービスを発表した話題。
出典:GMOクラウド
スマートフォンで手軽に点検・自動記録のできるサービス
製造業界でも人手不足の深刻化が課題となっていますがそれを解決すべく、また新たなサービスが出てきました。GMOクラウドの「hakaru.ai byGMO」です。
これはスマートフォンのカメラで撮影したメーターの数値を、画像認識で読み取ってデータ化するというシステムとなります。
出典:GMOクラウド
サービスの特長
1.スマートフォンでメーターを撮影するだけで、メーター数値を画像認識により自動で読み取り、自動記録・グラフ化。異常が発生した際は管理者の方に通知が届く仕組み。
2.AI対応にするには、テプラ(キングジム)の連携でプリントしたQRコードシールをメーターに貼るだけ。コストも安く、この方法で古いアナログのメーターにも手軽に導入可能。
3.画像からデータ化されるので、手書きで台帳へ転載したりそれをエクセルに入力する必要がなくなるため、人的ミスも無くなり大幅な工数の削減になる。
開発背景
製造工場には気圧計や温度計をはじめ、様々なメーター類が存在しています。従来ではこれらのメーターは担当の作業員が巡回しながら目視で確認し、その確認した数値を手書きで記録します。
そしてその手書きデータをデータ入力担当者がエクセルなどに入力してデータ化をおこなうという流れ。
まず、ひとつひとつのメーターをチェックしてその数値をメモしていくという部分は、規模の大きい工場などメーターの数が増えるほどに、時間的コストがかかります。
そしてそれをデータ入力するという部分。ここで入力する際の数値の打ち込みやチェックミスなどの人的ミスが起こる可能性もありますし、そもそもの手書きの数値にもミスがあるかもしれません。最悪は意図的に数値を改ざんするということも有りえます。
hakaru.aiで解決
そこで開発された「hakaru.ai」。サービスの特長にもある通り、スマートフォンのカメラでメーターを撮影することで、AI(人工知能)による画像認識で数値を正確に読み取り、リアルタイムにデータ化します。
出典:GMOクラウド
昨今ではスマートメーターなど最新技術を使用して効率化できるメーターも存在しているようですが、古いメーターを全てそれに置き換えるには莫大なコストが掛かりますし、工場も止めなければなりません。
hakaru.aiはそんな部分をも解決しています。古いメーターであってもテプラで作成したQRコードをメーターに貼り付けて登録しておけば、アナログタイプ・デジタルタイプであっても、QRコードとともにメーターを撮影すれば読み取りに対応します。
出典:GMOクラウド
まとめ
このサービスを調べていると業界や内容は違いますが、手書きを無くし直接データ化することで人的ミスを無くすと同時に、大幅に工数を削減するという趣旨は、我が社の作業報告書作成システム「SINQA」に似ていますね。
アナログ物をデジタルデータにする時「アナログ」→「コピー(手書き)」→「コピーからデータ入力」→「デジタルデータ」という手順でやる場合、コピーやデータ入力を人の手でやることに色んなミスの可能性をはらんでいます。
「アナログ」→「デジタルデータ」への流れがテクノロジーでできるようになっている時代、手書きをデータ入力するということは無くなってくるでしょう。
この「hakaru.ai」ですが、現在ベータ版利用の募集をおこなっており、正式リリースは本年の秋からとのことです。使い勝手を試してみたい企業様は申し込んでみてはいかがでしょうか?