こんにちは。先週末は台風12号が関西にも上陸し、強い風と雨を降らせました。変わった動きを見せた台風12号でしたが、それにしても今年の異常な暑さといい大雨といい、何かが変わってきているように感じてしまいますね。
台風の去った今、天気の良い状態になっていますがくれぐれも熱中症には注意していきましょう。
さて、本日はドローンベンチャーのテラドローン株式会社がDJIの赤外線カメラ搭載ドローン(RTK付)を使用し、フレアスタックの点検を実施したというニュースのご紹介。
出典:テラドローン
難しい点検もドローンで簡単に
近年になり赤外線カメラでの調査や、各種機器やテクノロジーを駆使した検査方法が増加してきましたが、基本的な調査方法は人の目視により行うものがまだまだ多くあります。
今回ご紹介するフレアスタックの点検も、これまでは基本的には人の目による目視でおこなわれてきましたが、それを赤外線カメラ搭載ドローンを用いて効率的に調査をおこなえるようにするものです。
フレアスタック点検の現状
まずフレアスタックとは、ガス処理施設や製油所などで製品出荷や自家燃料として使用する目的以外に余剰ガスが出るのですが、余剰ガスをそのまま大気中に放散すると危険なので、それを無害化するために焼却処理するのがフレアスタックという塔になります。
焼却は塔の先端部分に取り付けられたフレアチップという部分でおこなわれるのですが、安全上フレアスタックに登ってフレアチップを点検するということが出来ません。
ですので、地上からの目視点検でフレアチップを確認するのが基本でした。しかしその方法だと地上から高い位置にあるフレアチップまでの角度でしか確認ができません。
限られた角度だけの点検になるので、十分な状況把握ができているとは言えず、補修計画を立てるのも難しかったそうです。そんな現状なので予期せぬ不具合が出る可能性もあり、もし不具合が出てしまった場合、プラントを動かせなくなるので計り知れない影響を被ります。
ドローンを活用するメリット
フレアスタック点検の現状を見れば、ドローンを活用するメリットは語るまでもありません。高い位置にあり、安全上、人では近づけないフレアチップでも、ドローンを使えばあらゆる角度から近距離で撮影をすることが可能になります。
出典:テラドローン
目視では限界のあった調査もドローンで高精度な検査を安全に素早くできるようになることで、プラントの安全性と信頼性の向上とメンテナンス費用の削減に繋がることが期待されます。
まとめ
赤外線カメラでの調査でもそうですが、このような高い構造物を検査するのは角度の限界があるので、ロープアクセスやゴンドラなどの手法で調査をおこなうしか精度の高い調査は難しいのが現状でした。
そもそもフレアスタックに関してはそれらの手法すら取れないので、ドローンを使っての調査はまさに現状で最適解と言えるのではないでしょうか。
このフレアスタックのように、ドローンがあることでより安全で正確な調査ができ、大幅に効率化のできる構造物はまだまだありそうですね。