こんにちは。現在は梅雨の真っ只中で夏本番まで一ヶ月弱といった所ですが、日々熱中症への意識は保っていかなければいけません。
特に建設現場などで働いている人は日差しを直接受ける場面も多くある為、日々の体調管理を含めて意識していきましょう。本日はそんな熱中症対策、特に安全を管理する管理者向けでもあるIoTを使った熱中症対策サービスをご紹介いたします。
建設業界で展開中のIoT熱中症対策サービス
出典:コモドソリューションズ
ご紹介するのはシステム開発を手掛けるコモドソリューションズの「熱中症対策サポーター」。もともとは主に建設業界での展開をしていたサービスですが、保育・教育・地域活動の方でも展開することが発表されました。
ちなみに昨年、職場における熱中症での死傷者の数は、全体で544名。その中で死亡者は14名となったそうで、平成28年と比較すると死傷者数、死亡者数ともに2割程増加したという結果になっています。
その中で建設業だけを見てみると、死傷者の数は141名、死亡者数は8名。圧倒的に建設業の熱中症での死傷者が多くなっており、下の図を見ると分かりますが、過去5年からずっとこの傾向です。
出典:厚生労働省
それだけ危険な環境での仕事となっているので、とりわけ意識をしておかねばなりません。
熱中症は個人での意識も当然ですが、安全を管理する人の監視、注意喚起なども重要になってきます。そこで「熱中症サポーター」がその監視部分を強化してくれます。
熱中症サポーターの特徴
1.作業員の持つスマートフォンとセンサーから、現場の熱中症危険度を現場事務所、または本社安全管理部門等で監視できる。
2.熱中症危険度を可視化。ひとめで危険度が分かる。
3.熱中症危険度の高い場所にいる作業員に、管理者から休憩を促すメッセージ等を送信可能。
4.ひとつの現場にセンサーを持つ作業員を複数配置することで、様々な環境を事務所で一括監視。
5.複数の現場をまとめて本社で一括監視可能。
6.建設現場だけでなく、高齢者、学校行事、各種イベント等でも利用可能。
上記の6に関しては今季より始まった形になりますね。
熱中症の危険度を判断するもととなるデータは、日本気象協会監修の熱中症計が使用されており、それをBluetooth接続するスマートフォンとアプリ、クラウドのシステム、監視に使用するパソコンとディスプレイという構成になっています。
まとめ
例年よりも更に猛暑が予想される今夏。もともとは建設業向けのシステムだったものの、教育機関や地域のクラブ活用などの監視のためにと、利用のお問い合わせが増加していたようです。
後は、高齢になる家族と離れて暮らしている子世代からのお問い合わせもあったことから、今回の展開となったということです。
離れていてもその人のいる環境・状況が見えるというのは安心材料のひとつになりますね。
ちなみに、利用料は1シーズン(4月15日~10月31日まで)での利用料金となっており、5名までで¥49,000。10名で¥79,000となっています。