落ちないドローン「ラインドローン」で外壁調査

sugitec

こんにちは。本日は1日雨の天気で一旦気温は下がりますが、明日からまた猛暑日と言える日になります。今年は全国的に同じ時期でも熱中症で運ばれている人が多いようなので、熱中症の対策はしっかりとしていきましょう。自分は大丈夫、という気持ちは命取りです。

さて本日はドローンの話題。ドローンを活用した建築物の点検業務が増えてきておりますが、ドローンを扱う上で一番気を付けるべき部分と言えば、安全面。

特に、電波状況などが原因になるのか、予期しない操縦不能に陥り墜落。という事故も起こっていることから、かなり神経質な問題でもあります。

落ちない!?ラインドローン登場

本日のニュースで、NPO法人ドローンサポート東北の開発した「ラインドローン」というものが目に入りました。ラインってあのLINEか?と一瞬思いましたが、どうやらロープのラインのことのようです。


出典:MAC FACTORY

ラインと呼ぶ、細い丈夫なロープをドローンへ取り付けた上でフライトさせるという技術で、こちらは安全飛行システムとして特許も取得されており、国交省の認可も取得しているそうです。

Safty Drone System=SDS とも呼ぶそうです。

ラインドローンの特長

まずロープをドローンのフライトルートに設置し、ロープウェイのようにラインを利用してフライトをさせます。ドローンはそのラインで常に繋がっているので、不測の事態があったとしても墜落することはありません。

ちなみにライン強度は直径3mmで破断強度500kg以上の強靭な素材を使用しているそうです。まさに「絶対に落ちないドローン」です。

ドローンも専用のものではなく、現在はDJI社のPhantomシリーズなどに対応しており、専用のアダプターを付けるだけです。普通にフライトさせたい時はアダプターを外すだけでOK。この手軽さは良いですね。

ラインドローンの利用シーン

このドローンはほぼ確実に落ちることはありませんので、例えば街中や、建築物の近く、イベント会場、バッテリーリスクの高い撮影をおこなう場合など、今までかなり気を付けなければならなかったフライトが、ゼロに近いリスクで行えます。


出典:MAC FACTORY

また、GPSが使えない状況の場所でも、ラインを利用することで正確な飛行コースをフライトできるようになります。

まとめ

ありそうでなかった面白いドローンですね。確かに高強度のロープで繋がっていれば、バッテリーが切れようがコンパスエラーで操縦不能になろうが、ほぼ100%墜落することはありませんね。

当然ながらラインのある場所しかフライトできません。しかし、例えばビルなどの建築物の外壁の調査のように、明確にフライトする場所が決まっているものに対しては有効なものになりそうです。

しかし逆にその場合、ロープを設置するという作業が発生してくるので、その辺りとの兼ね合いも考えなければなりませんが、安全に確実なフライトができるというのは大きいですね。

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