こんにちは。昨今話題に事欠かないIoT技術。IoTデバイスを通して得た情報を様々な問題解決に利用するという手法はあらゆる業界に広がっています。
IoT技術が使えるものとは分かっていても、「そもそもどうやって導入するのか?」「何か新しくシステムを作らないといけないのか?」「どんなデータが取れるのか?取ってどう活用すればいいか知識がない」「そもそも高い費用を掛けれない」など、導入するには少し難しい印象があって「ウチには関係ない」となってしまうのも実情としてあると思います。
面倒な設定などは無し。置くだけでIoT化を実現するデバイス
そんなIoT技術ですが、なんと置くだけで各種データをクラウドに収集し、可視化できるIoTデバイスが登場しました。その名も「Webiot(ウェビオ)」。
出典:Webiot
これはIoT専門受託開発サービスを手掛けている、ピクスー株式会社が開発したサービスです。デバイスのサイズは約50×50×25mmの重量が約40g。どこにでも設置できる小型のボックスサイズになっています。
ネットワーク設定すら不要。驚くべき運用コスト
普通のネットワーク接続機器では、必ずネットに繋ぐためのネットワーク設定が必要になりますがこの製品は既に設定済み。デバイスが届いたらまさに置くだけでセンサーによるデータ収集が可能という簡単さです。
デバイス自体はボタン電池による駆動なので電源も不要です。尚、ボタン電池の寿命は約1年間。
そして驚くべきは運用コストです。なんと初期費用などは不要で、費用としてかかるのは税抜き500円の月額料金のみです。
この料金の中にはセンサー代金、回線使用料金、データが集約されるクラウドサーバーの使用料などの費用が全て含まれています。気軽に試して辞めたい時はすぐに辞められるという所も安心です。
出典:Webiot
通信回線はBLE(Bluetooth Low Energy)とSigfoxという通信方式の2通りから選択が可能。このBLEとSigfoxの違いですが、BLEは皆さんにも普段から馴染みのあるブルートゥース通信の、簡単に言えば省電力バージョンになります。消費電力が極端に少なく済む他、通信開始時間が早いのも特長。ただし通信できる距離が短いです。
もう一方のSigfoxは、IoT向けに特化した通信規格。BLEと同じく省電力ですが、データ通信速度は非常に低速で一度に送れるデータ容量も小さいですが、かわりに最大数十kmという長距離の通信が可能になります。
遠く離れたところのデータを取りたいのか?社内などの身近なデータを取りたいのか?場所に合わせての選択肢があるのは有り難いですね。
選べるWebiotのラインナップ。どんなデータを取れるのか?
Webiotでは、センサーごとで取得できるデータが違います。それぞれ用途に合わせて「温度・湿度・気圧」「加速度」「人感センサー」などのラインナップが用意されています。
出典:Webiot 温度・湿度・気圧センサー
温度・湿度・気圧センサー。これの用途としては、オフィスなどの環境の可視化や、倉庫などの異常を検知したりといったことが考えられます。後は温度センサーで室温も可視化できるので、宿泊施設などでは有用かもしれません。
出典:Webiot 加速度センサー
加速度センサー。加速度センサーは動きのあるものやセンサーその物の傾きなどを感知できます。センサーが動く、止まる、これだけでそのデータはクラウドに送られます。ドアなどに取り付けることで、そのドアが何回開閉されたかなどのデータがとれますね。アイデア次第で様々な使い方があると思います。
出典:Webiot 人感センサー
人感センサー。これは赤外線人感センサーで人の動きなどを感知、検出。感知する度にそのデータを送信します。これもアイデア次第ですね。社内の会議室などの部屋に置くことで、期間ごとの利用状況などが把握できそうです。
出典:Webiot
その他、要望に応じて上記のセンサーをセミオーダーで承っているのも大きな特長。でも別途開発費用がかかるんでしょう?普通はそうですが、元々これらのセンサーを標準タイプで開発する予定だから費用は掛からないそうです。
まとめ
これはとりあえずIoTに触れたい、導入して試してみたい、色んなデータを可視化したいと思われている企業さんにとっては、かなり良いものではないでしょうか?普通はクラウドサーバーの利用料金やシステムの利用料金だけでも結構なコストが掛かります。
それが月額500円でここまで提供されるのは驚きです。今後センサーの種類ももっと増えてくると思われるのでWebiotは要注目ですね。