こんにちは。先週末から随分と暖かくなってきました。ようやく春の訪れを体感できるようになってきましたね。しかしまだ寒暖差はあるので服装には注意しつつ体調を崩さないようにいきましょう。
本日は昨年にも紹介していた、コマツ・NTTドコモ・SAPジャパン・オプティムによる合併会社の株式会社ランドログが、「LANDROG(ランドログ)」という建設業界の最適化をおこなうIoTプラットフォームサービスを正式にリリースする、と発表がありましたので再びご紹介。
LANDLOGの正式リリースとそのパートナー制度「LANDLOG Partner」
以前のプレスでは正式リリースは2月との報告がありましたので、予定通りのリリースとなりました。また、正式リリースに合わせてパートナー企業向けのプログラムである「LANDLOG Partner」という新たなプログラムも提供開始されたようです。
出典:LANDLOG
LANDLOGとLANDLOG Partnerとは?
まずもう一度LANDLOGのサービスに関してのご紹介ですが、これは建設業界を最適化すべく、現場に関わるあらゆるモノのデータをIoTデバイス等で収集し、LANDLOGのプラットフォームに集約。
そのプラットフォーム上で、ユーザーにはそれらのデータが提供され、ユーザーはそれを使いアプリなどのシステムを開発することができるようになります。開発に関しては、それぞれアプリケーションプロバイダーがおこない提供するような形になるでしょうか。
出典:LANDLOG
特長は何と言ってもプラットフォームがオープンなところです。ドローンや3Dスキャナ、ICT建機など様々な機器より取得されたデータは全て新たなシステム・アプリケーションなどの開発の為に利用できるようになっています。これは開発するために必要なデータを揃えるのが困難な企業などでは助かりますね。
LANDLOGを市場と例えると、料理を作る為の様々な食材が市場に自動的に入荷されてきます。ユーザーは自由にその食材を使って目的の料理を作ることが出来るわけです。
LANDLOG Partnerとは、その名の通りこのオープンプラットフォームであるLANDLOGにパートナーとして参加する制度です。LANDLOG自体はパートナーにならなくても利用は可能とのことで、一般ユーザーとして無料で一部サービスが利用できます。
LANDLOG Partnerの会員種別
・ビジネスパートナー
建設業をはじめとするビジネス提供の主体となるパートナー
・ソリューション・パートナー
ビジネス展開に必要なコンサルティングやソリューションを提供するパートナー
・IoTデバイスパートナー
LANDLOGのプラットフォーム上で動作するデバイスを提供するパートナー
このパートナーになる場合には有料での利用となっています。ソリューションパートナーはベンダーやシステムインテグレーター、IoTデバイスパートナーは、ドローンやカメラ、通信モジュールなどのメーカーや商社が対象となります。
建設業界でなくとも参加できるようになっていますので、開発力のあるシステムインテグレーターなどが、自由にデータが使える環境にあることは開発するにあたって非常に魅力的ではないでしょうか。
まとめ
今回の発表で一般ユーザーとして無料でも利用が可能ということが分かりました。やはりオープンプラットフォームと銘打っている以上はそうである必要がありますね。
様々な企業が参加しデータを提供することで、画期的なソリューションが生まれる場ができるLANDLOG。データをオープンにすることに抵抗のある所もあると思いますが、オープンにすることで得られるメリットは多大です。勿論、経営資源でもあるものをオープンにする必要はありませんが、今後の技術開発において、こういったオープンプラットフォームを利用するのは時代の流れにおいても十分に有りでしょう。
この業界で似たようなサービスが出てくるかは分かりませんが、恐らくいち早くこの仕組みを実行しているLANDLOGは建設業界でのエコシステムを作り上げることでしょう。