こんにちは。昨日に続き、本日もドローンの話題です。ここ最近ドローン関連のプレスリリースが活発に出ていますね。
昨年の10月にKDDIがドローンを使ったビジネスを支援する「スマートドローン」というプラットフォームサービスを開始したという記事をご紹介しましたが、やはりというかNTTドコモがそれに追従してきました。
ドコモのドローンプラットフォーム「docomo sky」
やはり全国に既に存在するモバイルネットワーク資産を、ドローンプラットフォームのインフラとして活用できるというのは、通信キャリアとしての圧倒的な強み。むしろやらない理由がないと言えます。
出典:docomo sky
サービス名は、docomo sky(ドコモ スカイ)。クラウドコネクト・運行支援・ビジネス支援・解析支援、の4つの構成となっています。
出典:docomo sky
ドローンとドコモスカイが常時接続
常にドローンとドコモスカイのプラットフォームがネットワーク(4G通信)で接続されていることで、ドローンの複数台飛行、飛行ルートの設定、目視外での操作、機体の情報管理、撮影した画像データのリアルタイム取得・管理を一元的に行うことができます。
出典:docomo sky
これらの一連の運用はWEB上で管理が可能で、例えば利用者側はネット上のドコモスカイ管理画面で飛行禁止区域を確認しながら、ルート・フライト日時の設定などを行えます。
そして遠隔地であってもドローンの飛行状況をWEB画面上で確認したり、ドローンの撮影した画像の解析を行うことが可能となっています。
出典:docomo sky
これを可能にしているのが、セルラー通信に対応した通信デバイス。ドローン自体にモバイル通信機能はありませんが、その通信デバイスを取り付けることで、ドローンとドコモスカイとの通信接続が可能となります。
まずはトライアル提供から
このドコモスカイのプラットフォームサービスを開始するに辺り、まずは18年3月より九州おひさま発電株式会社の日置発電所でトライアル提供がされるということです。また、東京電力ホールディングスとドローン分野での協力を検討しているということも発表されています。
出典:docomo sky
今後の様々な産業分野へのドローン活用を目指すために、検証・技術開発に取り組むとのことで、やはりいきなりサービスを一般的に開放するにはまだまだ実証が足りない部分があるのは、どこの企業さんでも同じです。
また、本格的な導入に先駆けて、ドローンのビジネス活用を検討している企業向けに、ドローン機体やドローンに搭載するカメラなどの販売・レンタル、3次元計測などのソフト面の提供、飛行申請のサポート、その他諸々の初期導入向けのスターターサポートが今年の春より始まる予定とのこと。
まとめ
今や様々な分野でドローンの活用が広がってきていますが、現状ではフライトから解析までを全て自社のみでおこなっていくには、まだまだハードルが高いという印象です。
このようなプラットフォームサービスの運用が軌道にのれば、ドローンを運用していく上での面倒な部分などが省略され効率的なドローン活用ができるようになると思いますので、大手通信キャリアさんには頑張っていただきたい所ですね。
そう言えば、通信キャリアではソフトバンクはドローンの販売やセミナー、ビジネス活用等のサービスはされていますが、まだこういったプラットフォーム化という動きは見せていません。
出典:DroneBank
ソフトバンクと言えば、昨年にGoogleからボストン・ダイナミクス社とシャフト社という、ロボットなどのハードウェアに強い2社を買収しました。2社ともかなり高い技術で有名な企業だったので話題になりましたが、その技術がどう活かされてくるのか?
その技術がドローンに活かされるかは分かりませんが、何か革新的なソリューションを出してくる可能性は高いでしょう。携帯電話の時もそうでしたが、NTTドコモやKDDIとはまた違った動きを見せてくれそうで楽しみです。