ドローンで防水シートのキズなどを自動検出

sugitec
まずは年末年始の予定のお知らせです。

いよいよ今年も本日を入れて4日。早い所では今日から休みに入っている企業さんも多いと思いますが、スギテックの年末年始の予定は以下となります。

◆年末年始休業日:17年12月30日(金)~18年1月4日(木)

本年は明日29日(金)まで営業。年始は1月5日(金)より営業開始となりますので、どうぞよろしくお願い致します。

年末年始の休業期間にいただいたお問い合わせに関しましては、1月5日より順次返答させていただきますので、何卒ご了承くださいませ。

ドローンクラウドサービスとAIで点検用機能を強化

昨日もドローンとAIを組み合わせたサービスのご紹介をしましたが、本日はドローンとAIの組み合わせによる、シート上の傷や劣化などを検出する技術のご紹介。


出典:エアロセンス

これはドローン業界で注目されているエアロセンス株式会社(ZMPとSONYの合弁会社)が提供している、産業用ドローン向けのクラウドサービス「エアロボクラウド」において提供されるサービスとなります。

エアロボクラウドとは?

ドローンを活用した測量や点検業務をサポートするために、大量の撮影データやフライト管理、点群・3Dモデルを作成する写真測量など、一連のワークフローをウェブブラウザだけで簡単に実現できるクラウドサービスです。


出典:エアロボクラウド(エアロセンス)

このエアロボクラウドは元々測量向けの機能に特化していましたが、点検分野においても機能拡充していくそうで、今回のシートの劣化などを検出するサービスはその第一弾となります。

エアロボクラウドによる点検自動化

実はエアロセンスさんでは、昨年から様々なドローン空撮の点検業務をされていたそうです。自律型のドローンで自動飛行・空撮をおこない、オルソ画像(個別の写真を繋ぎ合わせた1枚の大きな画像)に合成処理することで、それを実現していました。

その従来のワークフローは以下
1.ドローンで点検対象となる領域を空撮
2.エアロボクラウドへ空撮画像をアップロード
3.高速なクラウド上でのデータ処理によるオルソ画像の作成
4.作成したオルソ画像を拡大しながら損傷位置を人手で確認


出典:エアロセンス

このワークフローの中で、4の部分に関しては人手で確認作業をおこなっていました。今回の提供ではその部分をAIで自動化することで効率化を図ろうというものです。

新たなフローでどう変わったのか?

今まで人手でオルソ画像を確認しながら損傷箇所の判定をおこなっていたのを、AIに学習させることでクラウド上で判定することが可能となり、自動化することが可能となったそうです。


出典:エアロセンス

その結果、
1.昼間にドローンで空撮。クラウドにアップロード。
2.翌日朝にはクラウド上にオルソ画像と点検結果が仕上がっているのでダウンロード。
3.AIの判定箇所を確認。

これを利用することで、従来のワークフローと比較して、作業時間は約60%も削減することができたようです。

まとめ

ドローンは自律飛行、画像の作成と劣化の検出はAI。人がする作業を省くだけで、劇的な作業効率化になっています。人が作業をする部分は準備と回収くらいでしょうか。ほぼ人手はいらないですね。

エアロセンスさんのシステムは様々な現場で完全な自律飛行を可能にするシステムが出来上がっているのが強いな、という印象です。

誰にでも使えて、そして1度画像を撮影するだけで、オルソ画像や3次元データも得られ、複数回のフライトでの履歴データ管理も自動化するクラウドデータ管理。

ソニーさん曰く、空から撮影できることには最早意味はなく、収束されたデータに価値を出す。日常的に仕事で使えないと価値がない、と言われているので流石に完成度が高いですね。

今はドローン黎明期なので扱う企業も数多くありますが、こういう所が出来ている企業は少ないと思います。ハード面ばかりが注目されますが、やはりソフト面が伴っていないと今後は厳しいでしょう。

 
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