こんにちは。昨日からまた一段と冷え込みがキツくなってきた印象です。何やら近畿地方の北部を中心に、明日は午後から雪の予報が出ていますので、益々寒くなってきそうですね。今年もあと半月程度なので体調を崩さないよう気をつけていきましょう。
本日は、ビルメンテナンスを展開している大成株式会社さんと、ドローンインテグレーターのブルーイノベーション株式会社さん、NTT東日本さんの3社が提携する「T‐FREND」という面白そうなサービスのリリースニュースがありましたので、そちらをご紹介いたします。
業界初。ドローンを使い残業抑制(健康管理)
出典:大成株式会社
サービスの概要
従来のオフィスビルなどの巡回警備の範囲は、廊下やエレベーターホールなど共用部が主体で、専用部に関しては施錠確認のみの状態のようです。これは人的コスト面の問題でそうなっている所が殆どということです。
しかし当然ビルの専用部も、異常確認や警備を望む声は大きく、ロボット等による巡回警備の需要は高まっていました。
このT‐FRENDサービスは、オフィスフロアを自動的に巡回するドローンを利用し、業界初の残業の抑制(社員の健康増進)を可能にした全自動飛行監視サービスで、夜間時の不審者の監視・警備も可能としています。
遠隔で監視できることで、社員の残業抑制や緊急時の対応など、安全性の向上も図れるということです。
サービスの3つの特長
出典:ブルーイノベーション
1.フロアの監視と定時巡回による就業管理
サービスを利用する企業自らがドローンの巡回時間、ルートを設定し、オフィス無いの全自動飛行をおこないます。これにより、夜間の定期巡回での社内のセキュリティ管理や、ドローンの巡回時間に社内の残っている社員の退社を促し、社員の健康増進を図ることができます。
2.GPSを使わない屋内での自動飛行
ドローンと言えば、従来は屋外にてGPSで位置情報を取得と、ドローンパイロットの手動操縦が一般的ですが、ブルーイノベーションさんの提供するシステムでは、GPSを使用せずに飛行が可能となる「屋内自己位置推定システム」を利用することで、夜間の自動飛行を実現しているそうです。
3.撮影した映像・画像・飛行ログを安心安全に管理
撮影された映像等は、NTT東日本さんが提供するオフィスWiFi等のサービスと組み合わせることで、ネット回線を使わないクラウドとのダイレクト接続を可能とします。
まとめ
夜間のオフィスの警備ニーズに対応すべくドローンを使った警備ソリューションにプラスして、従業員の残業抑制にも利用するという所が、昨今の事情を表していますね。
そもそも残業の原因は業務が非効率なものであったり、顧客からの無理な要望、人員不足など、根本的な部分の解決が必要な業務が多いのは確かだと思います。それ以外にも、慢性化など社員の意識的な部分が関わってくるのが残業問題。
皆さんも御存知のように日々ニュースにも出てくる「働き方改革」では残業の排除や業務効率化が求められています。企業によってそれぞれ状況もあるものなので、何でも一括りに世の中の流れだからといきなり排除する方向だと弊害が出て来る業務もあるでしょう。残業禁止は計画的に。ケースバイケースだと思います。
とにかくこのサービス。警備の方はともかく、これで監視されることでどこまで残業の抑制に効果があるのか?2018年4月よりサービスが開始されるとのことなので、以後、導入企業からのポジティブなニュースとなって出てくるのか期待です。