こんにちは。本日は建設機械の油圧ブレーカがIoTとAI技術によりタイムリーなメンテナンスができるようになったという話題。
建設機械のICT化は、以前にもご紹介したコマツさんのICTの建機がありますが、コマツさんのICT建機は重機の操作を制御し、高効率な施工をおこなうものでしたが、今回ご紹介するIoT油圧ブレーカはメンテンナンスを高効率化する技術になります。
建設機械のIoT化でタイムリーなメンテナンス
建設業界では2020年のオリンピックに向けて、建設機械の需要は増してきていますが、その稼働率の向上やメンテナンスにおけるコストの削減は必須。そんな課題に対して出てきたのがIoTとAIを活用した、IoT油圧ブレーカシステム「TO-MS」です。
このTO-MSシステムはIoTやAIの関連事業をおこなう株式会社スカイディスクさんと、同じくIoT、AIなどを使ったソリューションを開発している安川情報システム株式会社さんの協業によるものです。
AIを搭載したデバイスにより、油圧ブレーカに付けたセンサーの情報を分析。その結果をクラウドサーバーに蓄積し、そのデータを活用することで、リアルタイムな稼働状況の可視化が可能となります。
それにより、いち早い異常の検知をすることができるので、最適な保守メンテナンスの提供と稼働率向上が実現し、結果としてライフサイクルコストの低減に繋がります。
このセンサーによる油圧ブレーカの可視化できる情報は以下。
・油圧ブレーカで打撃した連続時間と累積時間
・打撃数と打撃力の設定不良
・実行された作業詳細とメンテナンス履歴
これらの情報を元に人工知能AIによる異常予知をおこなうようで、この形の稼働管理システムは建設機械業界では初となるとのこと。上の図のように、データは保守管理者をはじめ、営業・サービスマンやエンドユーザーにもwebから閲覧可能です。
既存の機械を大幅に改造するようなものでもなく、センサー型のデバイスを機械に取り付けるシステムなので、スピーディーにそして安価にIoTソリューションの導入が可能なのは大きいですね。
機械類はいつメンテナンスをするのが最適なのか?特に油圧ブレーカのようなヘビーな作業をおこなう重機などは、不具合が発生してから問題が発見されるということもあったと思いますが、連続打撃時間など常に可視化されるというのは早期メンテナンスに圧倒的に有利ですね。
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