こんにちは。ここ最近、IoT・AI・VR関連の新技術や活用技術のニュースが異様に増えてきています。今の時代の最注目となる技術なので必然的にそうなるのでしょう。という訳で今回もVR関連の話題となります。
進むVR技術とその活用
VRと言えば仮想現実空間の没入を可能にする技術ですが、それをさらに豊かな表現と体験を可能にする「自由視点VRリアルタイム制作システム」の開発に、世界で初めて成功したということです。開発は㈱KDDI総合研究所。
自由視点VRとは、あらゆる視点からの映像視聴を可能にする技術で、通常カメラの設置されていないアングルからでも、任意に視点を選択し、見ることができるそうです。
何故そういうことが可能になるのかというと、複数のカメラを用意しそこから抽出された、例えばスポーツ選手などの人物の領域を3次元CGモデルとして合成することによって実現しているとのこと。
よくコンサートなどのDVDソフトで複数のカメラを設置し、カメラアングルを選択できるようなマルチアングルという手法はありますね。でもあれは完全固定されていますが、この技術はそれの視点が完全に自由になった物といったところでしょうか。
しかもリアルタイムに観ることができるので、スポーツの試合やライブ、コンサートなど、開催と同時に観ることが可能。従来のモニターやスマホ端末は勿論、VRヘッドマウントディスプレイを使ってよりリアルなバーチャル体験ができるようになるとのことです。
新たな体験価値を提供するというこの技術、VR機器がもっと普及することで新たな体験型の鑑賞方法が一般化されそうですね。
東京オリンピックの頃にはどうなっているのか楽しみです。おそらくVR機器もヘッドマウント型ではなく、メガネ型のような小型でもっと使いやすい物になっていることでしょう。
建設業界でのVRはBIM活用必須
建設業界でもVR技術の活用が進んでいますが、基本的にはBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を元に活用されています。先日紹介したフリーダムアーキテクツさんの「VRアーキテクツシステム」然り。
出典:長谷工システムズ
先日は長谷工コーポレーションさんがパナソニックさんと共同で、BIMの3次元データを直接CG化するソフトを開発し、マンション全住戸の完成予想空間をVR内覧できるようにしたそうです。長谷工さんは2012年からBIMの活用を推進しており、ビジネスモデル全体でBIM活用をされてきています。
そのBIMモデル資産があれば迅速にCG化VR化するのは容易。既にBIMを活用されている企業であれば導入のハードルは低いと言えるでしょう。