こんにちは。本日は今月2日に発表された2018年春の登場予定の、電力・道路・土木業者向けのタブレット型ソリューション製品のご紹介。開発・販売はパナソニック株式会社です。
見た目にいかにも頑丈そうなタフパッドというタブレット製品をベースに、離れた所からでも撮影するだけでひび割れ(クラック)の長さを計測できてしまうというソリューション製品になります。
撮影するだけでひび割れを計測
メジャーなどで計測する必要もなく、また計測場所が高所の場合、足場や脚立などを用意することなく、離れた所からタブレットで撮影をおこなうだけで長さが計れてしまうのは便利ですね。高所の場合は安全面でも不安があるので事故防止には有効です。
このタフパッドですが、タブレットに付いている普通のカメラを使うのではなく、専用にインテル社の「Intel® RealSense™ テクノロジー」という3Dカメラ技術が使用されており、2つのカメラで素早く正確に計測が可能です。距離は最短約40cm~撮影可能で、最長距離は約10mまで対応しているそうです。
この業界にはこのような撮影するだけでクラック計測できる機材が他にもありますが、当然性能面ではそれらの高額な機材に劣る部分があるかもしれませんが、手軽さと作業の早さではタブレットに勝るものはないでしょう。手軽な計測にはうってつけの製品と言えます。
出典:パナソニック:タフパッド 温度センシングソリューション
FLIRの赤外線カメラも搭載
さらにこのタフパッドには、スギテックでも使用している赤外線カメラのメーカーでもあるFLIR System社の赤外線サーモカメラも搭載されており、-10℃~450℃の範囲での温度測定が可能になっています。
流石に赤外線外壁調査に使用しているカメラとは、性能面で比較にならないので用途は限られてきますが、それでも熱源・発熱異常検知などに使用可能なので、点検施設によっては非常に有用でしょう。
こうしたカメラモジュールやコンピュータ内蔵のチップなどは年々進化しています。どこまで高性能・小型化が進むかは想像が付きませんが、そのうちタブレットの形ですら無くなる日も近いのかもしれません。ともあれ、進化して効率化が図れるに越したことはありませんね。